![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125397854/rectangle_large_type_2_16edfc07569a607a007c617e24940007.jpeg?width=800)
マーケティングとサステナビリティをつなぐ実験
サステナビリティという言葉は、あらゆるところで使われるようになっています。
改めて、サステナビリティとは何でしょうか?
サステナビリティ(持続可能性)とは、現在のニーズを満たしながら、未来の世代が自分たちのニーズを満たすことができるように、環境、経済、社会的資源を賢く利用し、保全することを指します。
ブランド戦略としてのサステナビリティ
サステナビリティはブランドが選ばれたり、競争力を築くためにも必要だと言われるようになっています。
下記は2022年の日経クロストレンドの連載です。
「サステナビリティーはもうからない」という声をよく聞く。しかし、それは本質を正しく理解していないからだ。サステナビリティーが企業の競争力になる時代は、目の前に迫っている。顧客の行動を変えるだけでなく、業界の商慣習の構造に大きな変革をもたらし、競争環境を一変させる可能性がある。この潮流は既に無視できないほどに、大きなうねりを生み出しつつある。
社会や人々の中で、サステナビリティの関心が高まっており、マーケティングに関わる人も「なんとなく意識する必要はありそう」とは考えていると思います。
でも…
大切なことはわかるけど、結局何を考えることなの?
という感覚が多くの人が感じていることではないでしょうか。
自分も同じ感覚でした。
オールバーズのサステナブル視点をトレース
まずはサステナブルを体現しているブランドをトレースすることからはじめると理解が深まるはずだと考え、実験することにしました。
今までのマーケティングトレースシートだと下記のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703334647008-qR8V2Bn4gU.jpg?width=800)
今回はサステナビリティに焦点をあてて、21世紀に求められるブランドの姿を考えてみる実験をしてみました。
1. ブランド価値構造を整理する
2. サステナビリティの取り組みピックアップ
3. システムマップで地球⇄社会⇄生活⇄企業活動の関係性を整理
4 サステナビリティと企業の優位性の関係性をまとめる
1. ブランド価値構造を整理する
オールバーズは、ティム・ブラウンとジョーイ・ズウィリンガーによって2016年に設立されたニュージーランド系アメリカ人のフットウェアとアパレルの会社である。
元サッカー選手のブラウンは、スポーツシューズが過剰に設計され、不必要に派手であることに着目し、この会社のアイデアを思いついた。
まずは、ブランドの基本構造を整理します。
下記4つの観点で整理すると、ブランドが提供する価値構造を整理することができます。
1. 世界観・目指していること
2. 社会価値
3. 顧客への機能・情緒価値
4. 信頼できる根拠
![](https://assets.st-note.com/img/1703334674968-QE8BydSCQq.jpg?width=800)
2. サステナビリティの取り組みピックアップ
続いて、地球や社会の環境に対して、どのような影響を与える活動を行なっているのかをピックアップしていきます。
オールバーズの最近の取り組みで素晴らしいと感じたのは「Recipe B0.0K」です。
自分たちのデザイン、製造などの知識・ノウハウのオープンソース化を行なっているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1703334692187-HEFsoErWHH.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703334832592-ySmoBQXp2j.jpg?width=800)
現時点では英語のみの公開ですが、下記よりPDF閲覧することができます。
3. システムマップで地球⇄社会⇄生活⇄企業活動の関係性を整理
オールバーズのサステナビリティはどのように機能しているのかをトレースする考え方を整理してみました。
サステナブルとは何かをブランド視点で捉えると、
地球への良い影響
社会への良い影響
生活への良い影響
この3つの影響範囲があると考え、
地球⇄社会⇄生活⇄企業の各レイヤーが連動している価値伝達の構造が成り立つ仕組みをトレースする
図を作成してみました。