マッキンゼーの本気レポートからの学び-不確実な時代の戦略思考について-
コロナ不況に関しては、先が見えないため、あらゆるメディアがたくさんの情報を流して、何を信じていいのかわかりません。
昨日にツイートしたのですが、マッキンゼーが出しているレポートが素晴らしく感動しました。
そうか、グローバルに展開するコンサルティング会社は、一流のリサーチ部門をもっており、有益な情報を発信している。
信頼できるコンサル会社のリサーチは、何か迷ったら参照するべし!
と再認識しました。
仮説
マッキンゼー以外の他のコンサルティング会社も当然リサーチに力入れて骨太レポートを書いているはず
調べてみたところ、やはりマッキンゼー以外のコンサルティング会社も骨太なレポートを出されていました!
●このnoteの内容
・前半は、コンサル会社のレポートを簡単にまとめたのでご紹介
・後半は、戦略を考える視点のヒントをご紹介
日々の意思決定のご参考にして頂けたら幸いです!
まずは、前半のコンサル会社のレポートについてご紹介します!
思考するためには、信頼できる骨太なソースに当たることが何より大切。
①必見のマッキンゼーによるレポート
最初に触れましたが改めて。
一通り他社が出しているレポートに目を通しましたが、マッキンゼーはずば抜けてクオリティが高かったです!
コロナ不況に対して、他のコンサルティング会社にはない「組織としての適応方針」「組織としての意思決定ポイント」に触れているのが流石・・という印象を受けました。
スライドでまとまっているPDFデータはこちら!
スライドデザインの学びも多いです。。
●レポート内で提唱されている7つの対策を要約
①従業員を保護
②CEO直下の部署横断チーム発足
③シナリオ毎の財務モデル作成
④サプライチェーンの安定化
⑤消費者動向の把握
⑥大きな意思決定時のシミュレーション
⑦企業の存在目的の実証
マッキンゼーは、McKinsey insightというメディア (アプリもあり)をもっています。
世界最先端のレポートだと思うので、コンサルティングやマーケティングなどの領域に関わる人は必読です。
世界中の優秀なコンサルタントの知恵が結集されたレポートが無料で読めるなんて、本当に素晴らしい世の中ですよね。
このような優れた情報を、日々の意思決定に使わない手はないはずです!
さて他のコンサル会社も見てみました。
マッキンゼー以外にも下記の組織が素晴らしいレポートを出されているので紹介します。
伊藤忠総研
デロイトトーマツ
ニッセイ基礎研究所
リサーチャーや研究員が数十時間かけて作成しているレポートだと思うので、メディアがサッと報道している情報より信頼できることは間違いなしです。
ここまでが前半の内容。
コロナに関しては、日々メディア の報道がありますが、コンサル会社の骨太レポートは戦略意思決定には役立つはず。
無料ですし、時間ある時に一通り目を通して置くことオススメです。
ここから後半の内容。
レポート読んで満足しても意味ないので、戦略を考える視点のヒントをお伝えしていきます。
大切なのは、自分の頭で考えることを放棄しないこと
コンサルや調査機関が出しているレポートをご紹介してきました。
ポイントは、リサーチレポート読みましょう!ということではなく・・
自分の頭で考えることが大切ということ
そう、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」です!
メディアに出ている情報として、ロックダウンくるか、くるか・・・と言っているだけだと、ただの思考停止なわけです。
どのメディアが言っている、誰が言っている情報を信じるか・・というものも、考えているかというと、人の言っていることを鵜呑みにしているだけ。
この状況下で考えるとは何か・・という視点では、松本さんのnoteも考え方の参考になります!
自分で事実を確認して、論理的に考えないで騒ぎ立ててしまうのは、何も生み出さない。
未来を考えているとは何か?
もう少し具体的に未来を考えている状態について整理していきます。
最初にご紹介したマッキンゼーのレポートがヒントがあります。
●考えている状態
①事実認識
②複数のシナリオをつくる
③比較分析
④アクション仮説
⑤シミュレーションと意思決定
この5つの流れで考えられると、動いた後も軌道修正の質があがると思います。
もちろん直感に基づいた意思決定が悪いとは思っていませんし、不確実な時代に適応するためには、まず動いて学習することは大切だと考えています。
でも、これは違うと思っています。これ↓
直感で判断する=何も考えていない
直感で良い意思決定をしている人は、その前にシナリオたくさん組んで、比較分析して・・をやっているはず。
要はバランスですね。
またちきりんさんになってしまいますが、論理と直感の組み合わせが重要という記事です。イノベーター濱口さんとの対談でとても面白いです。
マーケティングトレースで紹介しているフレームワークに当てはめるとこのようなイメージです。
※ワークシートはこちらのnoteをご参照ください。
マーケティングの世界で、マクロ環境考えることって、そこまで意味ないのでは?と思われがちですが、そちゃ明日の施策を考えるだけならそうですよ。
でも、不確実な1年から5年後の未来を考えるとなると、俯瞰的に分析してシナリオつくり、比較しながら戦略方針をつくる・・・ことは当たり前ですが必要になってきます。
まとめ
●メディア 報道に流されないための思考
①信頼できる情報源にあたる(今回の場合はコンサル会社のレポート)
②フレームワークを活用しながら構造化する
③直感と組み合わせて意思決定する
不確実で不安定な状況だからこそ、自分で信頼できる情報ソースにあたり、自分の頭の中で咀嚼して行動する。
この思考と行動習慣が大切だなと改めて感じているところです。
まずは、土日にマッキンゼーレポートを読み込みトレーニングしましょう!
英語もしっかり学ばなければ。。