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#5 「犬と山と滑走」 2022.1月

 日の出前。時刻は5:00。目覚まし時計のスヌーズ誘惑をふりはらい、山への誘惑に身を委ねる。2種類のテルモスにそれぞれお湯と珈琲を注ぐ。まだ外は暗い。

 道具を車へ放り込み、いつものようにカイを助手席にひょいと乗せる。車を走らせるのは家から15分。お気に入り斜面へ。なにがお気に入りかって、1本滑っても9:30に帰宅して、その後仕事もできるだ。この環境に今日も感謝したい。

 カイを連れての滑走は初めてのこと。歩くのはいつものことでなんてことはないが(はずだが)、滑ったあとどんな風に追っかけてくるか。そもそも追ってこれるのか。どんな表情をするのか。楽しみだった。


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 日が昇る。この一瞬の色の虜だ。

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 4足歩行はいつも羨ましく思う。

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 標高を上げると次第に屈斜路湖が顔をだす。

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 樹氷の境目が美しい。

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 一丁前な立ち姿。いつも前ばかり歩くカイ。自分が先でないと気が済まないようだ。

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 滑走。斜面へ気持ちよく板を滑らせていく。スピードが上がる。ターンをきる度にドライな粉雪が舞い上がる。雪がいい。振り返ってみると、当然カイは見えない。滑り終わり樹林帯の手前で待っていると、クタクタのカイがやってきた。どうだ。先に行きたくても行けなかったろう?

 さ、帰ろう。

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 楽しいの?辛いの?どっちなんだろう。カイは登っているときは楽しそう。自分は降る時に楽しい。ま、いいだろう、そんな感じで。


photo:  2022.1.25


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