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【第1話 計画編】阿寒摩周国立公園セブンサミッツ 〜国立公園内の山全部登るまで帰れマウンテン〜

まえがき

 きたる今週末。6/20(土)〜6/22(月)の3日間。そこそこ変態的で良い感じに頭おかしめな冒険旅が始まろうとしている。このタイトルをみた人は「何を」「どんなことを」「どんな冒険を」想像するだろうか。ちなみに私個人であればこう。「のんびり国立公園内のトレイルと町と山を、自転車とハイクで写真撮りながら巡り巡って、居酒屋で呑み潰れる日も挟みながらまったりゆっくり巡るなんて最高だな〜」てな感じのイメージでルートを決め、日程を決める。

 私がどれだけまったり好きなのかは昨年の自転車プチ旅の内容をご覧いただければきっとわかっていただけるであろう。ここまで言うとしつこいが、できれば自分をいじめたくない派なのである。

 ところが今回、ある変態男(注:先輩です)との出会いと川湯のスナックでのひょんな会話から、あれよあれよと「ドMキツイ系そと遊び」への入り口へ引っ張られ、私個人的にはそこそこチャレンジ的な冒険へとなりそうなのだ。「だらだら巡る」なんて淡い妄想は硫黄山の岩石のように砕け散り、きっとお尻からそれこそ硫黄的な何かを出しながら走ることになるのであろう。

 それでも2人で話やイメージを進めると「自然を楽しんで遊びたおしたい」という趣旨は同じだ。楽しみ方とそのアプローチが少しだけ違うだけ。かなりキツそうだが「新たな攻め方」に楽しそうでワクワクしてしまったものは仕方がない。ある変態男(注:先輩です)も「ペースはゆっくりと楽しむメインで行きましょう」と仰っていただいているわけだし(信じている)たまには未知なる挑戦も必要だ。と思った。
 だがこれだけは忘れてはならない。挑戦だとか思っているのはきっと私だけで、恐ろしいレースなど参戦している百戦錬磨の手練れたちにとっては「イージーで楽しい旅」でしかないはずだ。・・・いいもん、別に。


現在の計画とルート 

 では「セブンサミッツ」と名付けられたルートと計画を公開しよう。あくまで現時点段階だ。ちなみにピンクの線がラン。緑の線がバイク。オレンジの円がエイド(市街地)だ。こうみてもバランスよく配置されているし温泉もある。改めて最高なフィールドであることを実感する。

ルート

※この地図と下記計画には西別岳山小屋休業中に伴う変更点あり。

【目的】
・トレイルトリップを楽しみながら登山道がある7つの山を制覇する(藻琴山・摩周岳・西別岳・辺計礼山・雄阿寒岳・雌阿寒岳・阿寒富士)
・遊び方のバリエーションを示す(トレイル・バイク・エイドの楽しみ方)
・この楽しみ方(苦しみ方)を記録に残す・この国立公園の素晴らしいロケーションを最高の遊び場として知らしめる
【ルール】
・トレイルランおよび自転車(グラベルロード・セミファットバイク・マウンテンバイク)で全ルートを移動する
・3 日間で行程を終える
・原則として野営
・飲食料の補給は逐次行う(国立公園内や隣接している市街地にある充実のエイドを楽しむ)
・ギアパッキングは自転車への搭載とザックによる搭載を併用
【行程】
1 日目 
川湯エコミュージアムセンター→ 藻琴山ハイランド小清水バイク17km
ハイランド小清水→ 藻琴山ラウンドラン8km
ハイランド小清水→ 摩周湖第一展望台バイク31km
摩周湖第一展望台(摩周岳経由)→ 西別岳ピストンラン19km
摩周湖第一展望台→ Recamp 弟子屈バイク11km
トータル:バイク59km ラン26km 合計85km

2 日目
Recamp 弟子屈→ 辺計礼山登山口バイク11km
辺計礼山登山口→ 辺計礼山ラン4km
辺計礼山登山口→ 阿寒湖畔野営場バイク29km
トータル:バイク40km ラン4km 合計44km

3 日目
阿寒湖畔野営場→ 雄阿寒岳登山口バイク5km
雄阿寒岳登山口→ 雄阿寒岳ラン11km
雄阿寒岳登山口→ 雌阿寒岳登山口バイク10km
雌阿寒岳登山口(阿寒コース)→ 雌阿寒・阿寒富士・オンネトー・野中温泉ゴール  ラン15km ※余裕があれば雌阿寒岳ラウンドでラン13km 増える可能性あり
トータル:バイク15km ラン26km 合計41km

総距離 バイク114km ラン56km 合計170km

 いかがだろうか。筆を進めつつ、より鮮明にイメージしているわけだが、イメージすればするほど楽しみも増すし恐怖も増す。はたして大丈夫なのだろうか。自分。


メンバー紹介

※今旅首謀者である嶋田氏の作成した計画書からほぼ抜粋

①嶋田武志 

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 清里町札弦に在住する現在環境省に勤務の39 歳。5 年前に妻の故郷で子育てするため移住し、山子(木こり)として生計を立てトレイルランニング、ロードバイク、クロスカントリースキーをたしなみながら日々を過ごし遊び惚けていた名もなき一般人。このたび普通の山遊びに飽き足らなくなり、計画を発案した次第。

林業作業士
銀行業務検定財務3 級
普通救命講習修了
マンション管理業務主任者
2019 年天塩岳速登競争第10 位


 今旅のいいだしっぺ首謀者でありリーダー。そして計画書の作成者が彼、「変態先輩」である。どれくらい変態かというと、現段階strava(アプリ)上で斜里岳登頂の世界記録保持者。ほかにも頻繁に自宅から職場の往復40kmの峠道を爆走している。そんな猛者だ。何を血迷ったか「名もなき一般人」などと書いているが、いったい何が一般人だろうか。


②國分知貴 saru outdoorguide & photography

プロフ-23

弟子屈町屈斜路に在住するカヌーガイド&撮影家。被写体は風景、動物、変態と多岐にわたり発信している。今回も発案者である嶋田の口車にまんまと乗せられしまい、苦しいことは好まないが結局やる気になってしまった好奇心旺盛な33 歳(⬅︎嶋田さん素敵な紹介文をありがとうございます)足をひっぱる気満々で、すでにたくさん言い訳の準備をしている。

北海道アウトドアガイド(カヌー)
Rescue3Japan SRT-1
上級救命講習修了
調理師免許

 と、2人で実行する計画。だったはず。・・・が。


 ひょんなことから、北海道のウェッサイより屈強な刺客2名がカットイン。参戦することと相成った。というのもギアのレンタルで相談したのがキッカケとのことだが、まさか参戦することになろうとは・・・。2人とも目が飛び出しうろたえた。特に私にいたってはビビリまくってその場で後ずさりした(本人いないのに)。にしてもこれも阿寒摩周国立公園のポテンシャルの高さと、嶋田氏の企画の面白さと人の良さであることは間違いない。では紹介させていただこう。


③反中祐介 トレイルランナー

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岐阜県高山市出身。現在は札幌を拠点にトレイルランニングの魅力・札幌の魅力を探求し発信している。偏食で負けず嫌いの28 歳。好奇心が生きる糧となっており、ありとあらゆる“Experience”を好む。道東を旅感覚で遊び倒すという嶋田発案企画の魅力に惹かれ、前のめり気味に参加を決意。

健康運動実践指導者
普通救命講習修了
SAPPORO テイネトレイル2018 優勝
NAC ニセコトレイル2017•2019 優勝
北海道アウトドアフェスティバル2019 優勝

  泣く子も黙るサロモンアスリート。本気中の本気中の本気の人ではありませんか・・・。道東のフィールドに魅力を感じてくれた反中氏。嬉しいことだ。道東のフィールド話に華が咲きそうな予感。きっとトレラン中私が苦しむ顔を上から爽やかな笑顔で応援してくれることでしょう。まったくとんでもないお方が参加することになったものだ。


④深浦誠 フリーマン

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現在ニセコのホテルに勤務する鹿児島市出身の29 歳。グローバル化していく社会を体感するため、小学校教員の立場からフィリピンなどの東南アジアへ勉学の旅へ飛び出すあくなき行動派。守備範囲はバックカントリー、トレイルラン、自転車、撮影、料理と反中と同じく好奇心がとどまることを知らず、最高に面白いイベントがあることを聞きつけ、即参加表明した。

小学校教諭第1種免許
幼稚園教諭第1種免許
保育士免許
イケメン

 なんでしょうこの華々しくもGAP要素もあるプロフィールは。ましてや超絶にイケメンではありませんか。早速ジェラシーを感じずにはいられません(こじらせたジェラシーにより写真はベビー時のものを採用)。敵うわけありません。と、若干の冗談はさておき、最近動画制作にも興味がある深浦氏。ニセコという共通項もあったり(私も以前3年ほど暮らしていました)カメラを持って参戦する撮影好きということもあり、これまたトークに華が咲きそうだ。咲き乱れそうだ。


準備と調整

冒険には計画が必須。リモートでの打ち合わせを重ねる。

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 言わずもがな昨今のコロナウイルスによる世間に及ぼす大きな影響。今回、札幌方面からの参加ということもあり、実施時期なども踏まえ入念な打ち合わせを実施。移動などが緩和される6/19以降の開催とし、札幌方面組みは公共交通機関は使用せず車での遠征。そして「新北海道スタイル」の励行。これら意思統一を行った。
※山岳医療救助機構が発行した「登山再開に向けたガイドライン」もとても良い情報で参考にさせていただいた。

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オンライン上での初対面。煌びやかな「華」の違い。スター性の違い。お分りいただけるだろうか。嶋田氏にいたっては感情がどこか遠くへ行ってしまている(単純に私のスクリーンショットのタイミングです、すみません)。


 では、ここからは個人的な準備情報を少々。3日間の行動をシュミレーションしながら入念に準備を進めている。

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 このようなセットアップで落ち着きそう。

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 就寝時のマット問題として、小型のエアマットも試したが、疲れた体にふくらましたり朝の撤収やら想像すると面倒っという結論に。結果いつものマットにおちつく。しかもこれなら良い感じの泥ハネ止めにもなりそうだ。そしてもっとも怖い阿寒横断道路のライドを考えてテールライトも装着。

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 フロントはカメラをすぐ取り出せる仕様に。バッグは先輩からレンタル。ありがとうございます。

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 つづいて道具の確認。何が必要で何が不必要か。あれこれ想定しながら、しかも慣れていない行動となると、準備はかなり時間がかかるもの。

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 そして問題はこれ。「走りながらも快適にカメラを携行する方法」の模索。一眼レフの携行をやめようかと何度も妥協しかけたが、ここは撮影好きのはしくれとして携行を決意。今回は動画ではなく写真に専念する予定(動画は深浦さんが撮影編集予定なので乞うご期待)。ちなみにレンズは浮気なしの1本所持 TAMRON 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 をこの機会に購入。ミラーレスならではの機動力を活かした撮影を目論む。

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 紐をつけたりカラビナ調整したりと小一時間格闘。4点止めをすることでさほど揺らさずに走ることができそうだ。

 さぁて準備はほぼOK。どんな旅になることやら、まったく楽しみである。先にも書いたとおりコロナウイルス対策をしっかり行いながら、いざ冒険へ。週末かなり天気は怪しげ。そして気温は低い。装備選びも慎重になる。念込めたてるてるぼうず作ろっと。

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