見出し画像

起業が全てではない、ただ就職が全てでもない。キャリアと人生について考えてみる。

はじめに

自己紹介

・京都の高校2年生
・株式会社Ligula 代表取締役
・株式会社ユーグレナ Futureサミットメンバー
・Moon Japan COO
好きな動物:フクロモモンガ・ネコ・犬・ハムスター
趣味:弾き語り(ギター・ベース・ピアノ)・DTM・旅行(Google Earthでの旅行も含む)・読書・ボードゲーム・動物と戯れること・スポーツ(野球・卓球・テニス)・ルービックキューブ

今回の内容

今回は、学生のキャリアと人生について考えてみる。
高校で起業した身として色々人に言われることも自分で考えることもあるし、一度考えを整理して共有して、様々な方々の意見を聞きたい。

内容

起業が全てではない、ただ就職が全てでもない。

まず、大前提として人生観・価値観は人それぞれだし、あくまでも僕個人の考え方であることを念頭に読み進めていただきたい。

よく、学校の授業で将来の夢を考えさせられることがあるのだが、「何の職業に就きたいですか?」「どのような業種の企業に入りたいですか?」そんな問いが多く見受けられる。

ただ、あまりにも選択肢が少なすぎないか?と思ってしまう。

僕が起業家だから起業という選択肢を増やせー!と言っているわけではない。むしろ、起業という選択肢がない方が幸せに生きられる人もいると思う。

とはいえ、将来を「企業に就職すること」や「職業」に限定して良いのだろうか。

では、理想的な問いとは何なのか。

それは、「どのような人生を送りたいか?」ということを職業とは全く別の問題として考えさせることだと思う。

ただ、現在の教育のままではおおよそ「それなりに良い大学へ行って、それなりに良い企業に入って、家庭を築いて幸せに暮らしていきたい」と答える方が多いと思う。

もちろん、そのような人生で幸せになっている方は世の中たくさんいる。

ここで問題なのは、良い大学に入れなかった時・良い企業に就職できなかった時・結婚できなかった時・子供ができなかった時。
理想の人生とのギャップに焦りを感じ、鬱になって自ら命を絶ってしまうことなどに繋がりかねない。

もっと柔軟に幅広く人生を考えてみてはいかがだろうか。

例えば、良い大学に入れなくても高卒でスキルを高めて派遣社員として働き、1,500万円の株運用をしながらシェアハウスで仲間と暮らす。みたいな方と以前お会いして話したのだが、一見、「高卒・派遣社員・独身」と、先ほどの一般的な理想の人生とは真逆をいっているように感じる。
ただ、本人はとても楽しそうで、活き活きしていて、本当に幸せそうだった。(本心はわからないが。)

彼はかねてからそのような人生を送りたかったわけではないが、「周りにいる仲間たちを幸せにできる人生を送りたい」ということだけを決めて生きてきたらしい。

つまり、将来を考える上で「どのような職業に就くのか」という問いはあくまでもルートの話で「どの山を登るのか」という問いとは全く違う。

彼の中で「周りにいる仲間たちを幸せにできる人生を送る」ことが登る山であって、そのためのルートは派遣社員でも正社員でも高卒でも大卒でもぶっちゃけ何でもよかったと思う。

彼の場合は、そのフェーズごとの選択肢で一般的な道を選ばなかっただけなのである。

人生の中で最も重要なのは「どの山を登るのか」だと思うし、そのためのルートはいくらでもある。
ありふれた言葉だが、本当に大事なことだと思う。

タイトルに戻ってまとめると、起業が全てでも、就職が全てでもない、職業や肩書きをフラットにして「どんな人生を送りたいのか」ということをもっと幅広い視点から考えるべきではないのか?と考えている。

人生経験のない学生が幅広い視点から人生を考えるには?

学生が職業や肩書きをフラットに「どんな人生を送りたいのか」を幅広い視点で考える上で、最も障壁となるのが「人生経験の少なさ」だと思う。

ちょっとだけ社会に出ている僕でも全然知らない世界が山ほどあるし、毎日刺激を受けている。

家庭と学校と目にみえる社会しか知らない学生にとって、幅広い視点で「どんな人生を送りたいのか」を考えろ。というのは全くの矛盾だと思う。
ただ、学生は人生の大きな岐路であると多くの大人は言う。

そんな難題から目を背けて「とりあえず今は受験だから」「とりあえず部活頑張ってるの」という学生が多くいるのも納得できる。
だからこそ、「それなりに良い大学に行って、それなりに良い企業に就職する」というレールに従っていれば幸せな人生が送れるという日本社会の仕組みはよくできていると思う。

起業家などで上記のような人生を否定している方も多くいるが、僕は中立である。

中立である理由としては、先ほどのレールは確かによくできた仕組みではあるが、それでうまくいかなかった時の責任を仕組みに押し付けることができるからだ。

そうすると、愚痴ばかり垂れて周りまで不幸にしてしまう人間が完成されてしまう。

そこで、「自分で決める」ということが最重要になってくる。

レールに乗るも乗らないも自分で決める。

そうすると何があっても自分の責任になるから、周りの方も「それって自分のせいじゃん」と不幸が伝染しなくなるし、自分で決めて失敗したことって基本正当化するので失敗だと認識しなくなる。

では、これまでのことを踏まえてこの節の初めに戻るが「どんな人生を送りたいのか」を「自分で決める」にはやはり人生経験の少なさが障壁となる。

そのため、僕は学生のうちから社会と触れ、いろんな大人と出会い、対話を重ね、人生例を多く知ることが大切だと考えている。
また、イノベーションは既存の知と既存の知の融合だと言われる。
人生でも同じく、どれだけ多くの人生例を知っているのかによって自分の人生観も変わってくると思う。

僕は人生に関する既存の知を増やしていきたいし、多くの学生が増やしていくべきだと考えている。また、既存の知を融合する時間(既存の知をもとにしっかり人生について考える時間)を設けるべきだと考えている。

既存の知を増やし、それを元に人生について考えるにはどうすれば良いのか?

まず、既存の知を増やす方法に関しては現在の高校教育の中ではかなり増えてきている。

例えば、「総合的な探求の時間」と言われるような課外活動の時間がある。
(学校の授業の一環としての課外活動に関して、僕なりの意見はいろいろあるのだが、社会との関わりを増やして既存の知を増やすという観点で言うとかなり肯定的である。)

他にも、バイトをしたり、留学したり、起業したり。

SNSやインターネットが普及したことによって様々な選択肢を知ることができるようになってきたと思う。

その点、既存の知を増やすことに関してはかなり容易であると考える。

ただ、それに対して学生には既存の知を融合させる時間・きっかけがないのだ。また、この記事にはじめの方にもあるが、将来を考えるときの問いに問題があるのだと思う。

そもそも既存の知が多くあれば「何の職業に就きたいですか?」「どのような業種の企業に入りたいですか?」という質問に違和感が生まれることは間違いない。

つまり、将来に対する問いを職業ではなく人生を軸にすることが何より大切だと思う。

そうすることで、たとえ受験や就職などで失敗してしまっても人生軸で立ち直れることがあると思う。

最後に

まとめ

つらつらといろんなことを書いてきたが、現時点で幸せな方にとっては全然読み飛ばしてもらっても大丈夫。
恋愛とか勉強とか部活とかに没頭する方が楽だもん!笑

ただ、現時点で不幸に感じていたり行き詰まってしまっている方、将来が不安な方にはぜひ伝えたい。
進学とか就職とか、人生長く広い目で見ると大した指標ではない(ちょっと社会に出てみて感じたこと)ので、人間性を失わずにフラットに生きてほしい、!
自殺が最も多い3月、この単なる高校生の嘆きを聞いて人生を前向きに捉えてくださる方が増えると嬉しい。

おすすめの本(PR)

バカと付き合うな

堀江さんと西野さんの書籍、キツイ表現が多いですが心の奥底で眠っている言語化できないモヤモヤが言語化されている本です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?