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日本SRGM連盟の活動 ~多様な恋愛も、恋愛しない人生も、全て尊重しあう社会へ~

 昨日、日本SRGM連盟の会員数が、なんと160名になりました!

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(日本SRGM連盟のSLACK。プライバシー保護のため画像は一部加工しています。)

 日本SRGM連盟は「多様な恋愛も、恋愛しない人生も、共に尊重しあう社会」の実現を目指す「性・恋愛・ジェンダー」マイノリティの当事者団体です。

 今回はその日本SRGM連盟の活動を簡単に紹介します。

そもそもSRGMとは?

 SRGMとは、性的指向・恋愛指向・性自認におけるマイノリティのことです。

 具体的には「LGBT」「Aスペクトラム」「Xジェンダー」等の総称となります。

 LGBT以外のマイノリティを示すためにはLGBTに様々なマイノリティの頭文字を加えていく方法もありますが、それだとキリがないほど該当者が多いのので、シンプルに「性的指向」「恋愛指向」「性自認」における少数者を示す「Sexual Romantic and Gender Minorities」を用いました。

【Aスペクトラムとは】
 他人に性的に惹かれることのないアセクシャルやその傾向のある性的指向であるアセクシャル(Ace)スペクトラムや他人に恋愛的に惹かれることのないアロマンティックやその傾向のある恋愛指向であるアロマンティック(Aro)スペクトラムを始め、アプラトニック(Apl)スペクトラムやアセンシュアルスペクトラム、アアエスティックスペクトラム、アクィアプラトニックスペクトラムの総称です。
【Xジェンダーとは】
 性自認が無い人や男性でも女性でもない人、限定的にしかない人、男性と女性の両方がある人、等の総称です。つまり、「男性か、女性か」と二元論的に性自認が定まらない人のことをXジェンダーと言います。

 SRGMという括りには、性的指向と恋愛指向とが明確に区別されているというニュアンスもあります。LGBTA+やLGBTSもSRGMとほぼ同じ対象を指しますが、頭文字だけを見ると恋愛指向におけるマイノリティが明確に含まれてはいないので、SRGMの方がより適切であると言えます。

どんな人が集まっているの?

 日本SRGM連盟は綱領に賛同するSRGM当事者であればだれでも参加することができます。また、当事者でなくてもアライ(理解者)の方の参加は歓迎されます。

 とは言え、令和3年(西暦2021年、皇暦2681年)10月12日現在、アライの参加者は0人で当事者の参加者が160人と言う状態です。

 つまり、全員の参加者が当事者と言うことになりますね。

 参加者の属性については全員に確認を取っているわけではありませんが、従来のLGBTに含まれていないAスペクトラムの方がかなり多いです。一方、LGBTの方も少なからず存在しています。

 また、割合的には3割を超えていると思われますが、Xジェンダーの方もいます。

 ただ、全員の属性をデータベース化はしていません。法的な問題も生じますし、プライバシーの保護を重視しているからです。

 なので、この情報は参考程度にしてください。

日本SRGM連盟の見解のようなものはあるの?

 日本SRGM連盟は以下の綱領を掲げています。

一、本会は「多様な恋愛も、恋愛しない人生も、すべて尊重される社会」の実現を目指す。
二、本会はLGBT・Aスペクトラム・Xジェンダー・DSDs等のあらゆる性・恋愛・ジェンダー少数者(SRGM)の正当な権利を、他の何者をも犠牲にしない正当な方法で実現させる。
三、本会は他団体による同様の又は別種のマイノリティー運動等とも連携するが、他者を犠牲にする形での運動には、一切協力しない。
四、本会の会員は会の方針について自由に意見を述べ、会の運動への参加を強制されない。
五、本会は左右いずれの立場も排斥せず、あらゆる思想の人間を尊重するが、本会の目的達成のために必要な政治・行政・社会への働きかけは積極的に行う。

 この綱領に基づき、日本SRGM連盟では原則として全会一致により見解を発表することがあります。

 全会一致がどうしても形成されない時は理事会の多数決で決めることになっていますが、これまでその必要のあったことはありませんでした。

 日本SRGM連盟が全会一致で発表した見解等は、以下の通りです。

◆「ジェンダー平等」政策に関する要望

◆性的指向と恋愛指向の混同は人権侵害である

◆トランスジェンダーとXジェンダーへの差別解消のために

 これらはすべて、SRGM当事者でもある会員の全会一致で採択された見解です。

 なお、現時点では上記以外についての本会の見解は存在しません。外部の方から同性婚についての見解を問われることがありますが、本会の内部では同性婚についての見解を出すように会員から要望が出たことは無く、また、私もそのような提案を現時点では行っていないので、会としての見解は存在しませんし発表される予定もありません。

 今後、もしも同性婚についての見解を表明する必要が出てきた場合は、会員の意見を確認した上で新たに声明を出すことになります。現時点では、会員の自由な判断にゆだねるべきであって、組織として見解を出すべき段階では無いと考えます。

当事者の交流会はどんな感じ?

 前身の関西Aceコミュニティ時代は対面での交流会も行っていました。

7月11日オフ会

 しかし、今ではサーズ2型の蔓延を受けて、対面での活動は自粛しており、専らオンライン交流会の開催となっています。

 もっとも、会員の中では11月の対面交流開催を求める声もあります。私個人としては11月の対面交流会再開は時期尚早であると考えますが、一刻も早く対面交流会を開催したい思いは私も一緒です。

 対面イベントもオンラインイベントも、どちらも会員以外の方も参加可能です。興味のある方は是非、ご参加ください。

 なお、交流会が無い日であっても会員間ではSLACKを使って交流が可能です。SLACKは不特定多数との雑談のみならず、一対一での交流も可能なので、とても便利です。

どうやったら参加できるの?

 日本SRGM連盟に参加したい方は、グーグルフォームで入会届に記入してください。

 SRGM当事者の方の入会を歓迎します。

最後に

 日本SRGM連盟の目的である「多様な恋愛も、恋愛しない人生も、共に尊重しあう社会」は、今のところ遠い目標です。

 特に、性的指向と恋愛指向の混同は激しい問題となっています。

 しかし、私たちは地道な当事者の交流や政治への陳情を通じて、世の中を変えて見せます。皆様にもご協力いただけますと幸いです。

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。