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2030年冬季五輪 決定先送りから見えてくるもの

札幌市が開催地に名乗りをあげている2030年冬季五輪
予定なら来年9月~10月に開催予定のIOC総会で決まる予定が、開催・候補地含めて延期となりました

昨年開催された東京五輪でのスポンサー契約を巡る贈収賄事件のため、立候補を予定していた札幌の運営やガバナンスをめぐる延期と推察していたら、気候変動に対応するためとのことです

スタジアムや施設が整えば開催できる夏季五輪と違い、冬季五輪は屋外で自然を相手に開かれる競技も多いです。気候変動で開催できないとなれば、IOCが契約した多額のスポンサー契約や放映権料、さらには参加するアスリートにも多大な影響を及ぼすはずです

数年先までの開催地を決めても、その時に開催できる気候環境になっていない可能性もあります。IOCとしては、決められた期間・場所で確実に開催したいでしょうから開催できる箇所を地球の数都市に固定し、その都市を順に巡る、という可能性もありそうです

気候条件は限られていますから、4年ごとに巡る夏季五輪と違い、冬季五輪はある程度固定化が進むかもしれません

来年の総会での開催地決定を受けて準備を進めたかった札幌市や北海道はモヤモヤした気分でしょう。五輪開催を決めて、工事が遅れがちな北海道新幹線札幌延伸や、ニセコまでの後志自動車道も五輪に間に合わせるように前倒しを国に働きかけたかったと思われます

IOCにはスポンサーやテレビの莫大な資金が入り、五輪の開催地にはインフラ整備で資金が投入される。4年ごとに世界を回るイベントのあり方も、気候変動により大きく変わらざるを得ない時代に入っているのかもしれません

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