不甲斐無い

こんにちは。まだまだコロナへの警戒を緩めることはできない状況ですがいかがお過ごしでしょうか。今回はそんなコロナ渦でのトレーニングについての記事です。

私は現在学生トレーナーとして蹴球部に所属しています。そして現在新入生のトレーニングを考えているのですが、これが中々うまくいきません。コロナの影響で集団での練習ができないため、サッカーのフィットネスに関連する練習はほとんど行うことができません。具体的に言うと最大爆発力のアクション、アクション間でのより速い回復、最大爆発力の維持、アクション間での回復速度の維持の4つです。これら4つの要素はそれぞれ

最大爆発力のアクション→最大レストでのサッカースプリント

アクション間でのより速い回復→3vs3や4vs4のようなアクションの頻度が高くなるサッカーコンディショニングゲーム

最大爆発力の維持→最小レストでのサッカースプリント

アクション間での回復速度の維持→11vs11、8vs8のような長い時間アクションを維持しなければならないようなサッカーコンディショニングゲーム

で負荷をかけることができます(もっと知りたい人はレイモンド・フェルハイエンのサッカーのピリオダイゼーションを見てみてください)。

また基本1人で練習を行うので当然そこに相手選手や味方選手は存在しないことになります。ですので周りの状況を認知して、分析、判断を通して実行に移すというプロセスを経ないトレーニングになっています。そもそもサッカーのトレーニングとはこのプロセスの自動化のためにあるので(僕個人の意見ですが)、サッカーのトレーニングを行えない現在の状況ではこのプロセスを経る経験をほとんどしないため、自動化のためのトレーニングを行えないということになります。

以上の点から現在の状況ではサッカーがうまくなるための、またサッカーに必要なフィットネスに負荷をかけることができるトレーニングを行うことは難しいと言うことになります。

ここからが本題です。先述のようなトレーニングができないため、長い距離のランやアジリティ、体幹トレーニングがメインになってきます。しかしそうしたトレーニングがメインになっても、やりようはあるはずです。例えばランメニューを、一定の距離を一定のペースで走るようなトレーニングはあまり行わず、切り返しの多い、またスプリントの回数が多いランメニューにするなどのやり方があるはずです。しかし僕はあろうことかコロナによる活動自粛を言い訳にサッカーの要素を含有しないようなトレーニングばかりを指示していました。トレーニングに関するアンケートで

「心拍数の上がる高強度なランは、陸上競技のような一定のペースなものではなく、試合で走れるようになるトレーニングにしてほしい」

という至極真っ当な意見を頂き、僕の誤りに気づきました。そもそも僕はこのようなトレーニングはあまり必要ない、そうしたトレーニングを積まないでも強くなれる方法を探りにこの蹴球部に入部したことを思い出しました。

そのようなトレーニングをやるにしても例えば

「ディフェンスラインの細かな上げ下げの際に必要になる有酸素系のトレーニング」として、週に一度600m〜800m走を2〜3セット行うというように、ランメニューをやる明確な理由を持たせてやる必要があるのです。今回の僕に関しては、盲目的にやらせていた側面が強く、「一体何のために蹴球部に入ったの?」と言われてもおかしくないと反省しています。

最後に、これからはこのような反省を踏まえてより実践的なトレーニングを組めるように少しずつ精進していきたいと思います。僕はいきなり変われと言われても変われない人なので、まずは意識することから始めていきます…。


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