【古典洋画】「若草物語」

1949年の、アメリカ古典映画「若草物語(Little Women)」(マーヴィン・ルロイ監督)。Amazonプライムにて。あ、傑作「悪い種子」の監督だったのか。

確かアニメがあったよね。まあ、昭和の中年男が観るような映画ぢゃないと思うけど、南北戦争の頃の、ある家族の四姉妹を巡るお話で、幸福な出来事も、不幸な出来事もあり〜の、昔の色褪せたカラーで観る、面白いアメリカのホームドラマであった。休みの朝に家族で揃って観るにはピッタリだ。

マーチ家の、メグ、ジョー、ベス、エイミーは、母とお手伝いさんと共に住む。父は南北戦争に出征している。一家はけっこうな貧乏暮らしだが、毎日を楽しく過ごしている。

四姉妹は、それぞれ、ジャネット・リー、ジューン・アリソン、マーガレット・オブライエン、エリザベス・テイラーなど往年のスターが演じる。

メインとなる次女のジョーは作家を志しており活発でお転婆、長女のメグはレディとしての礼儀にうるさいお淑やかな女の子、エイミーは貧乏を嘆く見栄を張る勝気な性格、末っ子のベスは気が弱くて人見知りでピアノが得意…この4人が恋愛、結婚、失恋、新たな出逢い、夢の実現と波乱に富んだ人生を歩んで行くのだ。

ベスは病気になって天国に召されてしまうけど。

結婚や仕事などで遠く離れることになっても、最後は育った実家に帰って来る、家族が一番大事という“血族ファミリー主義”だね。そして、実は孤独で愛されたいと願ってるのだ。フィリピンと一緒だ。

ジョーが、悲しみを癒すために、ベスが死んだことを小説にして本になる。そして、新しい家族となる夫を家に招き入れる。

昔は、こういうハッピーなアメリカの大家族が憧れだったのだろうと思う。日本は常にアメリカをお手本にしてたからね。

ストーリーが、ギュッと凝縮された感じだけど、原作はもっと長いのかしら。

もう在命してる役者もいないだろうなぁ。

心暖まる絵本のような作品といったところか。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。