「異界神社」

別に神道を信仰する者では決してないけど、深い自然の中に佇む、まさに“異界”を象徴するような社を見るのは大好きだ。歴史あるものだったらなお良い。

奥宮とは、本社よりもさらに奥に位置する社殿のことであるが、やはり、それだけ神聖な場所とされて、禁足地であることも少なくないように思う。

ウネウネした大木に囲まれて、薄っすらと陽が差すが、霞がかかっており、社に続く岩の階段は苔むして、湧水の音が響いており、古い朽ち果てたような鳥居に迎えられる。まさに結界の先で、どんなに汚れた身であっても、真っさらに清められる気がするという、この世ではない場所であって、異界との接点なのだ。

わざわざ神を持ち出さなくても、思考を超えて、神の存在を知ることになるであろう。神とは人間が理解できない自然の様である。

熊本の阿蘇や球磨郡の奥宮も載ってるので、ぜひ散策したいものだ。片麻痺の身体では社に入るのも困難な場所が多いみたいだけど。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。