「遺書」
国のトップがカルトにドップリで、フツーだったら絶望して死にたくなるかもしれんが(笑)。
クソ面白くもねえ予想できるような内容の文庫本。
10代〜20代の5人の若者(男)の自死の事情。
皆、遺書を残してるけど、ある日突然、前触れもなく(前兆はあったかもしれないが)死なれては、両親や兄弟姉妹は、悲しみよりも先に、ただ戸惑うしかないだろう。
死ぬ理由は圧倒的にイジメが多いが、日本は、意外と格差がハッキリとしてて、それだけイジメが蔓延しやすい環境にあるのだろう。
共通するのは、真面目で責任感が強い、友達が多い(多かった)、勉強ができる(できた)…つまり“良い子”が多い。
多分、イイ加減だったり、テキトーだったり、サボったりすることが、少ししかできない環境にあったか、本人の性格から苦手だったのだろうと思われる。
それに、悪いけど“イタイタしい”ことが多いようだ。
死を決意するほどに悩んでいたことにすら気付いてあげることができなかったと遺族たちは自分を責めるが、そりゃ気付かないだろう。簡単に気付くようだったら自殺なんかしないよ。
若い頃は誰でも一度は意味なく死にたくなるものだが(ならないのは精神の緊張が足りなさ過ぎる。ドスコイみたく)、忘れるか、別のことにこだわるか、生きる意味を見つけるかで乗り越えていく。
それでも実行に移してしまうのは、一種のハプニングかもしれないと思う。
この本が出たのは、20世紀末だけど、日本ではこの時から年間3万人近くの人間が自らの命を絶っている。コレは個人の問題を超えて、国レベルの問題だろう。
いろいろと敏感な若者であれば、こんなクソみたいなカルト国家において希望を見つけるのも難しくなるのかなぁ。
イジメられて自殺するくらいなら、そのくらいの覚悟で相手を殺せよって思ちゃうけどさ。未成年だと出てくるのも早いっしょ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。