「宮沢賢治詩集」
「雨ニモマケズ〜」くらいしか知らなかった宮沢賢治の詩集だけど、仏教(右派の団体に入ってた)と農民生活に根差したものと言っても、その片鱗はわかるが、素朴でも単純でもない、これでもかと言葉を駆使した、理解し難い詩ばかりであって、マジでイヤになっちゃったよ。
理想郷をイーハトーブと呼んだり、エスペラント語(?)風のクラムボンとか、カムパネルラとか、小説でも、たくさんの造語を使ってるように、彼の頭の中は、次々と言葉が生まれてきて、自由に飛び回ってたに違いないね。
ある意味狂ってたアウトサイダーだ。だからして、詩も、読む者を突き放すような妄想ワールドみたいに思える。
童貞野郎のくせにさ。が、遊郭に遊びに行ったという証言もあるから、多分、素人童貞だろうね。春画コレクターでもあったからムッツリどスケベだ。
37歳で没したが、同じ詩人の草野心平が死後、すぐに世に出したから有名になった。
滅私奉公的で常に修行してる人みたいなイメージがあるが、罪を背負った耶蘇教の信者のようでいて、時に激しく闘うような詩もあって不思議。でも、農本主義の土着のものと、滅私奉公的仏教のイデオロギーと、理想に向かって激しく世俗と闘う炎と、繋がってるように思えるが。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。