「間違いだらけのリハビリテーション」
古本でゲット。
“額に汗する”という、ハードでも地道なリハビリこそ効果が大きいという論には俺も大いに賛同する。
筋肉を動かすことなく、薬や鍼、お灸、マッサージ系の行為をいくら繰り返しても効果が少なく、回復の余地が不充分になるということだ。
リハビリは、「動きの悪いところ(麻痺部位)を動かせるようにする治療」ではなく、基本、「健常部を強化する」ことが原則なのだ。健常側を強化することこそ麻痺側の回復も促す。麻痺の治療が主流となったリハビリこそが、リハビリの効果を不充分にしている元凶だと訴える。
脳卒中による麻痺は「中枢性麻痺」であって、筋力が向上したり、動きが多少良くなったりしても、日常生活の役に立つようにはならないことが多い。
重い麻痺となると回復しないばかりか、麻痺側の筋肉活動も少なくなるので、麻痺の回復だけにこだわって、麻痺側だけを長時間、リハビリしても、全身の運動量が不足して「廃用症候群」が進んでしまうという。廃用症候群とは簡単に言えば運動不足のことだ。
長く安静にしてることで筋力が低下し、全身に悪影響を及ぼしてしまう。必要以上の安静や休みは基本的に害なのだ。社会復帰も遅れてしまうし。
この本では、下半身強化のため、イスに座って立つ「起立・着席運動」(1日400〜600回とハード)を薦めているが、俺も早いうちから、リハビリとして、体幹トレーニング、各種腹筋運動とハードなスクワット、ダンベルを使った筋力トレーニング、それにウォーキングに取り組んで来て良かったと思う。
ステージ3の重い右片麻痺だけど、車の運転から日常生活、親の介護まで、右手一本でほとんどのことをこなすことができるようになったからだ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。