「死を考える」

死ぬとはどういうことなの?って聞かれても、死んだことがないからわからないよ。

身内の死などを見て、多分、こういうことなんだろうなぁと想像はできるけどさ。

古今東西、様々な著名人他が死について考え、文献等を残してる。これらを紹介しつつ、著者自身の死についての想いを記した本。

何千年も昔から、賢者、哲学者、名僧などが述べてきたことは、「死の前に、人は生きている限り、全力でただ生に仕えよ」ということであるらしい。

生きてる限り死は存在しないから…いずれ来るけど…死を知って恐れることはない。全力で今を生きてれば、命を生かすことに精一杯で、死に対する恐怖など余計な心配をする暇はないということだ。

なぜ人は死を恐れるのか?動物的な本能か?自分が死んでいなくなっても、相変わらず、世界は存在し続けることへの妬み嫉みだろうか?それとも死ぬことで自分の世界が完全に終わってしまうことへの絶望感だろうか?霊がどーのこーのってカルト話はナシよ。

最終的に、著者も、著名人も言いたいことは、死のポジティブな受け入れ方だと思う。ポジティブも何も、屁理屈こねたって、とりあえず皆さん、死ぬんだけどさ。

様々な例を、時には宗教的な概念を持ち出して、提示されても、確かに納得はするけど、やっぱり今の段階では、死は怖い、恐ろしいものだよ。怖がるからこそ、生きてるということでもあるし。

側に死が近い身内がいるにはいるけど、俺は、変に死に対して納得するようなことをせずに、わからない、怖い、恐ろしい、マジ死にたくねー、と最大限に考え続けたいと思うけどね。今は。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。