【邦画】「ザ・ロッカーズ」

2003年の、陣内孝則がヴォーカルの、ザ・ロッカーズ(TH eROCKERS)の活動を元にした映画「ROCKERS(ロッカーズ)」。監督も陣内孝則。YouTubeにて。

80年代以降、福岡・博多を中心に興ったロックのムーブメントで“めんたいロック”とも言われたが、陣内のザ・ロッカーズはその中心にいたバンドだ。

後にバイク事故で死んだギタリストへの思いから、この映画は企画されたという。

映画というよりも、TVドラマみたいだが、とにかく“おバカ”な4人が、ケンカしながらも結束を固めて、プロとして成功するという夢の実現に向かうという定番の青春ドラマだ。抜群のギターテクを持つメンバーが加入してから、真剣にプロを目指す。

バカなりに、とにかく明るく前向きで、最大限にカッコつけて、暗さの微塵もない、超ウザくて、うるさいくらいなのは良いのだが、「コレがロックだぜ!」と定番過ぎるスタイルに“どハマり”してるのはどうなの?と思うね。

女にモテたい、女とヤリたいためにロックを始めたってのは、ほとんどのミュージシャンがそうだろうけど。

“めんたいロック”は、ロッカーズをはじめ、サンハウス、シナロケ、ARB、ルースターズなどがあるが、俺はそんなに良いリスナーではない。穿った見方だけど、ヤンキーの発展形、亜流くらいにしか思えなかった。

ということでつまらない映画だった。「爆裂都市」は名作だけどさ。

本来なら、ロックはラジカルで音程を外す自由な音楽形態だと思うが、不良の、誰もが予想できる定番のスタイルに自らハマって満足しているみたいなところがあって、度が過ぎると、勘弁してよと俺は思うがね。
まだ、レゲエ映画のロッカーズの方が面白いかも。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。