エール

暑さに揺らぐコンクリートが、
僕たちの生き辛さを表すかのように。

イライラと加速するタクシーと、
黙々とすれ違う人々、
まるで周りに人がいないかのように。

行き交う表情には生気がなく、
配り合う目には光がなく、
そんな事はお構いなしに、
容赦なく照りつける真夏の日差しに、
一種の諦めを覚えたこともある。

僕のちっぽけな元気で良ければと、
微笑んだ相手はじっと僕の目を見て、
去っていってしまった。

誰もが抱える苦悩と重責、
誰もが手放せる苦労と他責、

できることから、
できることから、
積んだ徳が崩れないようにと、
摘んだ花が枯れないようにと、
変えるべきは自分から、
知っただけじゃない、
やった事だけが僕に真実を教えてくれる。

今日もすれ違った人達に、
ひっそりエールを送るんだ。
僕も輝く、
あなたも輝くって。

ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^