猫と少年


自転車で全速力で駆け抜ける少年。


すれ違って数秒後、


けたたましいブレーキ音が聞こえた。



ハッと振り返ると、


彼は叫んでいた。




「ニャー!!」




彼のキラキラした目の先を見ると、


日向ぼっこしていた駐車場の猫が、


鬱陶しそうな困ったような目で、
少年を見上げている。



そんな事はお構いなしに少年は叫ぶ




「ニャー!ニャー!」




猫はそっぽを向いてしっぽを一振り。



少年よ、良い気迫だった。
迸ってたよ、好奇心と野生性が。


猫には響かなくても、
小利口になりかけた僕の心には、
刺さるものがあったよ。


少年よ、



「ニャー!!」

ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^