見出し画像

元ファーストクラスCAが目撃した、超一流の乗客の「アイコンタクト 」

元ファーストクラスCAが目撃した、超一流の乗客の「アイコンタクト 」
Getty Images
「超一流とそうでない方の差はアイコンタクトにあるというCAの意見も多く聞かれます」

そう語るのは、人気記事「元ファーストクラスCAに聞く「機内で噂される一流の乗客」の共通点」の著者であり、日本航空(JAL)の元CAで、現在は「CAメディア」代表取締役の清水裕美子氏だ。

さまざまな研究によると、人が伝えるメッセージのうち55%からなんと90%が、非言語コミュニケーションの影響を受けると推定されている。

特に、「アイコンタクト」を意識することは、イメージ操作に繋がり、ビジネスでは重要なテクニックと言っても過言ではない。そのため、超一流のビジネスパーソンになるには、好感を与える「アイコンタクト」を極めて周りと差をつけることが必要不可欠だ。

【超一流と普通を分ける「アイコンタクト」】

日本人は外国人に比べてアイコンタクトが苦手な傾向がありますが、超一流の方は外国人に引けを取らないくらい相手の目をしっかり見て対応します。

「WBC日本代表選手の方々が搭乗されたときのこと。皆様とても礼儀正しく感じがよかったのです。

しっかりと目を見て『ありがとう』と言ってくださるなど、ささいなことの積み重ねでも、印象は大きく変わります。野球選手が搭乗されたことはほかにもありますが、WBC日本代表選手の方々のアイコンタクトは格別でした」

「あるサッカーチームの方々が搭乗された際、ゲームに夢中の選手が多く、お飲み物を伺った際も画面から目を離さずにオーダーされる方が多かったのですが、誰もが知っている有名な選手の方だけが、しっかりと目を見て対応してくださったのが印象的でした」

【CAが訓練される「ラストアイコンタクト」とは?】

アイコンタクトは初対面での不安を取り除く

目をそらす日本人、笑顔で断る外国人

日本人のアイコンタクトの癖が顕著に感じられたのが、機内販売の商品を持ち回っていたときです。

「機内販売はいかがでしょうか?」と商品を持って機内を歩いていると、多くの日本人の方は目が合いそうになるとサッとそらされます。おそらく「買うつもりがないのに目が合ってしまったら気まずい」「薦められて断るのが気まずい」という思いからでしょう。私自身、無意識のうちにそのようにしてしまうことがあるのでよくわかります。

それが、外国人のお客様の場合は、目が合ったときもそらさずに、笑顔で「No, thank you.」とおっしゃいます。はっきりと断られているのですが、こちらの心情としては目をそらされるよりも不思議とずっと気持ちがいいのです。

CAが徹底的に訓練される「ラストアイコンタクト」

ラストアイコンタクトとは、何かの動作を終えたあと、最後にもう一度相手の目を見るというものです。例えばコーヒーをお出しする場合の例で説明しましょう。

1.「コーヒーでございます」とお客様の目を見て言う

2. 目線をコーヒーカップに移し、テーブルにコーヒーを置く

3. 最後にもう一度お客様の目を見て微笑む(このときに「ごゆっくりどうぞ」などの言葉を添えることもあります)

このように、2で終わってしまわずに、最後にもう一度相手の目を見るのが「ラストアイコンタクト」

超一流の方は、お客様の立場であっても、この「ラストアイコンタクト」を自然に実践されています。きっと常日頃から習慣になっているのでしょう。

目を合わせることは相手に敬意を払うこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?