ここ一番の投資機会を見逃したシリーズ
10年以上スタートアップへの投資をしておりますが、その歴史の中で投資機会を見逃したシリーズ。
これまでの投資先をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。今は、一緒に会社作ろう!という本当にゼロイチから、1000億超えるレイターステージの会社までフルステージ投資してます。
日常の中で判断を色々しますけども、自分でも気が付かない罠に陥ってしまっているかも。自己反省を踏まえて。マニアックそうだけど。
ちなみに、以下の全部受け入れると「何でもOK!」状態になってしまうので、陥りやすい点(判断する前に点検しよう!)として参考程度にどうぞ。
経営者の方は投資側もこういう視点なんだなというのに参考になれば。でも、noteでああ言ってたから投資して!というのはやめてね笑
なお、投資は自己責任でお願いします。
1.(実態に対して)バリュエーションが高すぎる
ベータ版やローンチ直後位のプロダクトに対して、バリュエーションめちゃ高!と思って見送った。でもそのサービスは急成長。あーミスったと思いました。
バリュエーションって未上場においてはプライシングする人が少ないがゆえにボラが出やすい。その時点で合理的に考えても全てが見通せるわけでもない。特にシード機会では、バリュエーション1億2億の違いにこだわるよりも、その成長性について目を向けたい。
明確な投資の思想や、こだわりがあるなら別なんだけど、何となくバリュエーションの高さを理由に逃げていることも(もっともらしい理由になるから)
2、その道の専門家が成立しないと言っている
ある会社を見たとき、これどうなんだろうとその事業領域に詳しい方に聞いてみました。すると、「その事業モデルが成立しない理由」を教えてくれました。
「確かに、、」と思ったよね。でも結果、その事業はその問題を回避して伸びていきました。なぜ、、。
専門家の方が悪いわけではなく、専門家はその人のフレームで事業を見るので、新しいモデルおいては必ずしも見通せない。参考にはするけど、鵜呑みも危険だよねと思ったかな。同様にみんなが言っているから、というのも理由にしてはだめ。
3、マーケットが小さい
マーケットは小さくて、その成長率も限定的だと思っていた。でも、数年後に世の中の構造や、スポットライトが当たる中で時価総額という観点ではすごい伸びていった。
商売としての市場やポテンシャルを見るのか、期待値としての伸びを見るのか、それを考えさせられたかな。これも飲みながら2時間くらい話せる思想論争になりそう。
4、マネタイズに時間がかかりすぎる
これもそう。黒字化までの必要資金額が大きすぎる、利益が薄いので見送った。でも、その後会社にはよくわからないがお金がガンガンついていった。
結果、利益が出るまでに成長した。よくわからないお金がなければ成立していなかったはずなんだけどね。これを再現性がないとみるか、何かを読み取るかはその人次第。
投資は難しいね。日々勉強であります。
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