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【Weekly不満】アツい夏、保冷剤と乗り切りたい(~2022/6/26)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2022/6/26)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週も暑い日が続きました。東京都心では26日日曜日に36.2度となり、2005年に記録した6月の過去最高気温に並びました。東京都心で6月に2日連続猛暑日となるのは観測開始の1875年以降初めてとのことです。

そのような中で、熱中症、エアコン、節電など猛暑のなかで節電が呼びかけられたことに伴う不満が集中しました。

今週注目するのは①「選挙カー」、②「保冷剤」です。これらも先週増加が目立ちました。どのような不満なのか、早速見ていきましょう。

選挙カー、応援したい気持ちも萎える

6月22日、夏の参議院選挙(7月10日投開票)が公示され、選挙戦がスタートしました。岸田文雄首相にとって事実上、初めて政権運営の実績が評価される場となり、注目されています。

そのような中で、先週は選挙活動に欠かせない「選挙カー」に不満が集まりました。やはり目立つのは「選挙カーがうるさい」という意見です。

うるさい候補者はむしろ応援したくなくなる、という逆効果のような意見も聞かれます。またSNSを活用することでスマートな選挙活動にアップデートしてはどうかという問題提起も聞かれます。

選挙カーがうるさい。住宅地エリアではボリュームを下げるなど配慮してほしい。絶対この人には投票しないと思う。(30代・広島県)

政治家の選挙アナウンス、本当に公害レベルに耳がしんどくなるので、そろそろYouTubeとかInstagramとかそういうので、発信してください。車のスピーカーとかだと、音割れして、何言っているのか聞こえません。(40代・兵庫県)

特に、子育て中の親御さんからは「子供を寝かせているときに選挙カーで起きてしまった」との不満が多数寄せられています。住宅地では選挙活動期以外ではあまり耳にしない大きなアナウンス音がマイナスの影響をもたらしていることが分かります。

また、リモートワーク・在宅勤務中に選挙カーが来ると、「うるさくて仕事に集中できない」、あるいは「会議を中断しなければいけない」、という声も聞かれ、選挙カーが騒音源のようにとらえられています。


選挙カーに配慮のない人がいる。子どもが寝ているのにお母さん応援よろしくお願いします!はうるさい(30代・福岡県)

選挙カーが五月蝿くて昼間に子供が寝てたのに、起きてしまって大変だった。(40代・東京都)

選挙カーは一瞬とは言えうるさい。在宅で打ち合わせをしていると必ず入ってしまうし、遮られる。(30代・東京都)

選挙カーの音量が大きい。リモートで仕事をしているとうるさい。路上の通行者に聞こえれば十分、建物内にまで聞こえる音量にする必要はない。もっと音量規制の上限を下げてほしい(30代・北海道)

勿論選挙カーでの選挙活動は認められた行為ではありますが、選挙カーで伝えられる情報がごくわずかであることを考えると、マイナスの影響も無視できないかもしれません。

選挙活動においては、地域の実情を勘案しながら、そこで住まう人の立場に立って、どのような選挙活動が自身のことを理解してもらううえで最も効果的なのかについて、デジタルの活用も視野に入れたリ・デザインが求められていると言えます。

そして、選挙活動中だからこそ、自身のことや自信の政策を発信するだけでなく、有権者の意見に耳を傾ける事とのバランスが求められているのかもしれません。



アツい夏、保冷剤と乗り切りたい

6月とは思えない記録的な暑さが日常生活に影響をもたらしているようです。特に外出先での暑さは備えや対処に限界があり、様々なイライラやモヤモヤを生み出しています。

その結果、「保冷剤」への不満が増加しています。「保冷剤をうまく使ってアツい夏を乗り切りたい!」への期待の高まり、と言えそうです。

具体的には、お弁当が腐らないようにする目的での保冷剤の役割に期待が集まっているようで、濡れない保冷剤、長時間溶けない保冷剤など、保冷剤の基本性能を向上させてほしいという期待の声が多く寄せられています。

改めて保冷剤が日常で重要な役割を果たしていることに気づかされます。

濡れない保冷剤作ってほしい。お弁当用に使ってるけど溶けてくるとお弁当袋が濡れてしまう。(30代・大阪府)

この異常気象でお弁当が怖くて作れない。24時間溶けない保冷剤を開発して欲しい。(30代・兵庫県)

お弁当対策だけでなく、脇の下を冷やせる保冷剤、リュックの背中を冷やしてくれる保冷剤、など様々なシーンで保冷剤によって「クールダウン」したいという期待があるようです。

脇の下は血流が多い。脇の下を冷やせる保冷剤を開発してほしい。(60代・栃木県)

ハイキングをしていると、ザックと背中の間で大量の汗をかいてしまう。ザックの背中に保冷剤を入れられるものを販売してほしい。(60代・栃木県)

持ち運び式の扇風機に期待が集まっているというトレンドを先日このnoteでご紹介しましたが、扇風機の「涼しむ」機能だけではこの夏は乗り切れないという生活者の想いが、保冷剤の「冷やす」機能への期待につながっているようです。共通するのは、「クールダウン」できるグッズ・デバイスを持ち歩きたいという真相欲求です。

そのような真相欲求は「いつでも使いたい」、でも「無駄なく使い続けたい」という欲求に連鎖しているようで、「コンビニでいつでも冷えた保冷剤を買いたい」「保冷剤を返却でき循環する仕組みが欲しい」という期待が生まれていることも確認できます。

保冷剤はどこにでも売っているけど、凍った状態のすぐ使える保冷剤が見つからない。外出時の暑さ対策で、凍った状態の小さめの保冷剤が欲しいときがあるので、夏だけでもコンビニなどで販売してほしい。(40代・大阪府)

ケーキ屋さんで保冷剤をつかって返したらポイントをつけてほしい。家に保冷剤がたまりすぎて困ってる。(40代・神奈川県)

記録的な猛暑となりそうな今年、そのようななかで徐々に日常の生活が戻りつつあり、「クールダウン」×「モバイル」×「サスティナブル」は私たちの生活に新たな価値を生み出しそうです。


暑い毎日が続きます。節電も求められている中ではありますが、「クールダウン」に必要な電力を惜しむことのないよう、賢く節電して参りましょう。

みなさまの1週間が不満のない穏やかなものとなりますように。


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