一気に寒くなりカサカサとこたつが登場 ほか:~2021/10/24)
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。
先週の生活者不満(~2021/10/24)
注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
この一週間で急上昇したキーワードをみると、選挙、選挙カー、投票など衆議院議員選挙に関わる不満が増加したことが分かります。「期日前投票」に関する不満も増加したようです。
また、急に寒くなったこともあって、冬、暖房、寒さといった季節関連ワードも増加したようです。寒暖差が大きい毎日、体への負担も大きいですよね。
そのなかで、今週は、選挙に関連するワードとして①選挙カー、季節の変化に関連するワードとして②カサカサ、③こたつに注目します。また、政策関連ワードとして④保険証にも注目します。
選挙カー、ちょっと静かにしてほしい
いよいよ来週に迫った衆議院議員選挙。各陣営、各地域での選挙活動に拍車がかかっています。これに伴い「選挙カー」での選挙活動に伴う「音」に不満が集中しました。
選挙カーがうるさいので子供が起きてしまった、夜の仕事で昼に寝ている人もいるんだから、とは選挙カーの「音」に配慮を求める声が中心となっています。選挙カーで名前を連呼するのではなく別の方法で発信・アピールしてほしいという要望も多く聞かれます。
選挙カーがうるさい。お昼寝している子供が起きてしまうので別の方法でアピールしてほしい。(静岡県・30代)
選挙カーがうるさいのが不満。不規則な仕事で、昼間寝ている人もいると思うので、選挙カーは禁止にしてほしい。(徳島県・30代)
また、テレワークが推奨されてきた経緯もあるなかで、選挙カーの音が在宅の仕事に影響を与えることを不満に思う声も目立ちました。選挙カーが逆効果になっている場面もあるのかもしれません。多様な生活様式を勘案した選挙活動のアップデートが求められています。例えば、現在は、選挙カーの音量の制限・規制が存在しないとのことで、この見直しなどが有効かもしれません。
テレワーク中です! 選挙カーは迷惑です。静かにお願いします(東京都・50代)
いきなりやってきた冬。全身カサカサ
急に寒くなったことで肌の乾燥「カサカサ」を嘆く声が増加しました。カサカサ対策として極薄の手袋への要望やベタベタしないハンドクリームなどのアイデアが寄せられています。
この時期いつも手が水仕事でカサカサしてしまう。クリームを塗ると手もヌルヌルするし洗うとまた取れる。なので、普通のゴム手袋なら目立つし、肌に合うかも分からないので、凄く薄いフィルムみたいなので着けたかどうか分からないのに なかなか取れにくく肌にフィットする様な感じで手袋してるか見た目にも分からない様な極薄の手袋を作ってみて欲しいです。(京都府・40代)
乾燥する時期になってきました。指がカサカサになり、ひどくひび割れしているのでハンドクリームを塗っています。塗った後にあちこち触るとベタベタがついてしまうので、サラサラのハンドクリームがあるといいです。(山形県・30代)
また、カサカサに起因する不満も。
乾燥する季節になり指がカサカサで、ストッキングやタイツを履く時に親指のガサガサに引っかかって破れてしまう。ストッキングを履く時に親指にはめられる滑りの良い指サック的なのないかな?(静岡県・40代)
と指の乾燥によりストッキングが破れてしまうためストッキングを破らないで済むような商品が欲しいというアイデアも聞かれました。カサカサから波及する影響にもビジネスチャンスが隠れているようです。
加えて、日常的に不織布マスクをするようになったことで顔の皮膚が乾燥することを嘆く声も聞かれます。温かく肌を潤すことができて感染対策もできるマスクができると冬を快適に過ごせるのかもしれません。
不織布マスクを1日つけていると頬がカサカサになってしまいます。(大阪府・30代)
季節の変化に伴いまだまだ多くの「不満」が発生しています。ちょっとしたペインですが、そこにスモールマスのヒントが隠れていることがわかります。
こたつ、最高!、だからこそ・・・
寒くなったことで「こたつ」の利用を始めた方も多いようでこたつへの不満が増加しました。「こんなのがあったらいいのに」というアイデアがたくさん寄せられました。
一人用座椅子こたつの販売をしてほしい(栃木県・40代)
こたつ布団の天板をイチイチ動かして洗うのがダルい。天板をイチイチ動かさないで洗濯出来ればと思う。(群馬県・40代)
こたつ布団は長さが均等だけど、肩が寒かったりすると引っ張ってしまうと反対側が隙間ができて風が入ってしまう。片方だけ長くして肩まで引っ張っても反対側が開かないようなコタツ布団を販売して欲しい。(福井県・40代)
一人用の座椅子こたつ、天板を動かさずに布団が洗えるこたつ、肩まで布団を引っ張っても大丈夫なこたつ。究極のリラックスタイムを望むからこそ、多様なアイデアが生まれてくることがわかります。在宅時間が長くなったことも影響しているのかもしれません。
当たり前のモノに対する当たり前の「不」の気持ちも、発想を転換して商品・サービスにすることによって「小さなイノベーション」が生まれる可能性があります。
マイナンバーカード✕保険証、早く普及して
2021年10月から開始されたマイナンバーカードでの健康保険証利用に対しても多くの不満の声が寄せられました。
寄せられた「保険証」不満のほとんどが「使える病院がごくわずか」であることを嘆く声。保険証とマイナンバーが連携すること自体は好意的に評価されており、いち早い普及が期待されていることがわかります。
マイナンバーカードを、健康保険証として使えても⇒使える病院が数パーセントだったら意味ないやん!!️なんでいつもこうなんだろうね??(愛知県・60代)
マイナンバーカードと保険証を一緒にできる制度、便利な気がするけど...大きな病院でしか利用できないなら、あまり意味がないような...(長崎県・30代)
医療機関で働く人からの不満も。マイナンバーカードを利用する人と今まで通りの保険証を利用する人が混在することにより却って手間が増える、という声です。本来は利用者や医療機関の両方にメリットがある取り組みだけにいち早い普及が期待されます。
20日から保険証と紐付けされたマイナンバーカードを医療機関で使用出来るようになるという報道がある。実際のところどれくらいの医療機関で運用開始してるのでしょうか?私の働く医療機関ではまだ開始してません。医療機関としてメリットはあるのかいささか疑問です。(大阪府・50代)
マイナンバーカードと保険証を紐付けして医療機関でマイナンバーカードが使えるようになるという。 医療機関で働く者としてはマイナンバーカードを使用する人と今まで通り保険証や医療証で確認する人の両方に対応しないといけなくなる。どれだけ忙しくなるのか考えるだけでしんどくなる。(大阪府・50代)
デジタル活用への移行期ならではの課題ということもできます。改善すべきは改善しながらも、歩を止めることなく利用シーンを広げていくことが求められていると言えます。
行政領域のDXがやや遅延している我が国ではスピード感をもってやり抜くことが求められています。
今週はここまでです。また来週!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?