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災害への備えをちゃんとしたいのに。(先週の不満:~2021/10/10)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/10/10)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

20211004-20211010_上昇語_全体

この一週間で急上昇したキーワードをみると、2021年10月7日未明に発生した地震に関わる不満(やこの背景にある不安)が多く寄せられたことが分かります。災害に対する備えや防災への意識が改めて高まっていることがうかがえます。その他、再開が見込まれるGOTOトラベルに関する意見や年金関連の書類の送付ミスに関する意見が目立った一週間でした。

そのなかで、今週は、①防災、②パンダに注目してみます。また20代女性で増加が目立った③ハンドクリームについても見てみましょう。

災害への備え、もうすこしスマートにできないのかな

2021年10月7日に発生した地震で防災に対する意識が高まったようです。実際に「防災」に関する不満を見てみると、「確りと備えたいのだけど十分にできないもどかしさ」が存在していることが分かります。

「赤ちゃん用の月齢別防災セットあるとありがたい。(23歳・福岡県)」

確かに、防災グッズというと「いつ災害が起こってもいいように長持ちするものを用意しておく」という発想になりがちですが、日々成長し必要となるものが変化する赤ちゃん用の備えは「長持ちするもの」とはいかなそうです

同じく以下のように、賞味期限が切れていたり季節に合わないものだったりと、定期的な入れ替えや見直しが必要であることを不安・面倒に思う生活者が多いようです。こんなところからも、フェイズフリーの視野に立った備えが必要であることがうかがえます。

「防災リュックの中身、知らない間に賞味期限が切れていたり、子供のオムツがサイズアウトしている。季節によっても入れておくべきものは変わるのはわかっているけど、見直しをするのをつい忘れてしまう。季節の変わり目や、子供の成長に合わせて、定期的に防災リュックを送ってくれるサービスがあるといいな(34歳・和歌山県)」

その他にも、以下のような意見も聞かれました。丸い容器が場所を取って収納しにくい、というのも、翻って見れば防災時に限らず平時の暮らしを便利にするアイデアなのかもしれません。

「防災用にストックしていますが容器の形が丸くなっていて場所をとります。防災用にストックしていますが容器の形が丸くなっているので四角くしてもらえると嬉しいです。(36歳・東京都)」

パンダに早く、会いたい

上野動物園のパンダが「シャオシャオ」「レイレイ」と名付けられました。それを契機にパンダについての意見が目立った一週間でした。その多くは「パンダに早く、会いたい」という意見。ぬいぐるみのように愛くるしい動きを見せてくれる今の段階で会いに行きたい、という声が多いようです。公開されるのは2022年1月。もう少し先ですね。

「上野の双子のパンダが一般公開されるのは来年の1月だとのこと。 それではもう大きくなっちゃっていそう。今が一番いいのに(28歳・千葉県)」

「シャオシャオ」「レイレイ」といった名前に対するモヤモヤも寄せられました。音読みのくり返し、という従来からの命名ポリシーが継続されたことに違和感を感じる意見です。「日本にちなんだ名前が良かった」「中国へ帰っても日本の名前で呼んでもらいたい」と日本で生まれたことを名前で表現して欲しかったという愛着故の意見と言えそうです。

「東京 上野動物園で、ことし6月に生まれた双子の赤ちゃんパンダの名前が「シャオシャオ」、「レイレイ」に決まりましたが漢字以外の名前とか付けれないのかな?「さくら」とか「たろう」とか日本にちなんだ名前が良かったな。(49歳・埼玉県)」
「双子パンダの名前。せっかく日本で生まれたんだから訓読みの名前にすればいいのに。花花はなはなとか空空そらそらとか。ペットにも和風の名前流行ってるし、中国へ帰っても日本の名前で呼んでもらいたい。(59歳岐阜県)」

ハンドクリーム試せない問題

20代女性のトレンドワードを見ると「ハンドクリーム」が目立っています。どんな不満なのか、見てみましょう。

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秋が深まり、湿度が低下しつつある毎日。肌の乾燥が気になる季節となっていることがハンドクリームの不満を誘発しているようです。

「自分に合うハンドクリームが欲しいのにコロナ禍のせいか、試供品がなく試して購入ができず失敗してしまう。直接手に触れない取り方などで試せるようにして欲しい。(23歳・福岡県)」

と、コロナ禍によって店頭にハンドクリームの試供品が無くなったことで、自分にあったハンドクリームの選択が出来なくなった、というニューノーマル対応の必要性を感じさせる不満が寄せられました。サンプルを気軽に自宅で体験できるようなサービスが求められているのかもしれません。

「手を洗うことが多くなった」という新しい生活様式によってハンドクリームが一緒に落ちてしまうのではないか、という不安・不満も寄せられています。ハンドクリームを塗る、というシーンは一日でみれば些細な時間ですが、ニューノーマルな生活に対応するビジネスチャンス(イノベーションの種)はまだまだ隠されていそうです。

「ハンドクリーム塗ってもコロナのご時世だから手を洗う機会が多くてすぐ落ちてしまう。手を洗っても何回かは落ちないとか、何時間はもつ。とかそういうハンドクリームがほしい。(21歳・愛知県)」

広い意味で衛生に対する意識の高まりも反映されているようです。自分がハンドクリームを塗ると赤ちゃんが舐めてしまうので心配で塗れず、アカギレが直らないという声。舐めても大丈夫なハンドクリームが出来れば多くの親が救われるのかもしれません

「赤ちゃんが舐めても問題ないアカギレのハンドクリームを出してほしい。赤ちゃんがいるとどうしてもハンドクリームを塗る時間がなく、アカギレが治らない。(28歳・千葉県)」

今週は以上です。

徐々に季節の変化や社会的なポジティブな出来事についての話題が増えてきました。緊急事態宣言が解除され、世の中がギアチェンジしつつあることを不満からもうかがうことが出来る一週間でした。

来週もお楽しみに!

私たちは不満の中から新しいライフスタイルを提言していきます。



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