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確定申告のこと、税のこと、学校で教えてよ!ほか(先週の生活者不満:~2022/2/20)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2022/2/20)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週に引き続き、オリンピック関連の不満が増加しました。特に今週は、「ドーピング」「ロシア」などフィギュアスケート・ワリエワ選手の問題についての不満が急増しました。

そのようななか、今週は「①確定申告」、30代女性で増加した「②卒業」、50代女性で増加した「③白髪染め」に注目します。

確定申告のこと、税のこと、学校で教えてよ!

2021年分の所得税の確定申告受け付けが16日、全国の税務署などで始まりました。国税庁は新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、自宅などからパソコンやスマートフォンで申告できる国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用を呼び掛けています。

そのようななか、e-Taxを用いた「確定申告」にまつわる不満が寄せられています。手続きの全体像がつかめないため、何度マイナンバーカードを読み取るのか分からず面倒・不安だった、途中経過の保存がうまくできず、やり直しになってしまったなど、不慣れな点やインターフェイスが分かりにくく感じられたことによる不満です。

マイナポータルを使って確定申告をする時に、何度もマイナンバーカードを読み取らないといけないのが面倒。一度の読み込みで完了するようにするか、「何度か読み取る必要があるのでマイナンバーカードをしまわないでください」等の注意書きをしてほしい。読み取りが終わる都度仕舞っていたので、4~5回出し直さなければならず面倒だった。(30代・神奈川県)

確定申告のWeb上での一次保存が出来なかった。こっちは正直に申告して項目も計算も多いのに。足りなければちゃんと税金を収めたいし払い過ぎなら還付を受けたいのでWebをもっと手間の掛からないものにして欲しい。(40代・東京都)

このような手続きのしにくさ、分かりにくさだけでなく、そもそも「確定申告」や「税」についてきちんと理解できていないことに対するモヤモヤの声も多数寄せられました。

「学校の授業で確定申告や税についてもっと教えてほしかった」、「知っていることを前提にしているので理解するのが大変」といった意見です。

中高生の頃に確定申告の仕方とか、各種申告の仕方とか制度とか、そういうことを教えてくれる授業があったらよかったのに。国内住んでれば逃れようがないもんだし、知ってると助かる制度も多いけど、誰も教えちゃくれないから大人になってから苦労している。つらい。(40代・北海道)

何も教えてくれないのに、社会人になった瞬間、税金の制度を知ってますよね?と知識があること前提で迫ってくる。そう、確定申告の季節(40代・愛知県)

小学校の授業に金融の科目を増やすより 確定申告のやり方を教えた方が よっぽど必要なものやと思う(20代・大阪府)

コロナ禍によって助成金の給付が話題になるなど、税金の「使われ方」が話題になることが多くなり、結果として税金を「納めること」について感度が高くなっていることがうかがえます。

「確定申告」を「手続き」として捉えるのではなく、納税者として税金の大切さ、重要さを理解する機会にしようとする生活者の不満と言えそうです。その結果、「確りと理解したい」「学校で教育して欲しい」という不満につながっているのかもしれません。

こんな不満も寄せられています。

源泉徴収やめて、みんな確定申告にすべきと思う。税金が高いということをもっと実感すべき。(30代・佐賀県)

自身あるいは自身の世帯が税金を支払っていることを自覚することこそが、税金が適切に活用されているかを評価・見極めるための第一歩と言えそうですね。


卒業式 with コロナの寂しさ・・・

2月も後半となり、そろそろ「卒業」が話題になり始めています。30代女性のトレンドワードとなっています。

保護者等の参加者が制約されるだけでなく、合唱が禁止になることで味気なく寂しい卒業式になることを嘆く声が寄せられています。

小学校の卒業式にPTAの出席いらないと思う。それより一人でも多くの家族を出席させてほしい。コロナで家族一人なのに誰も知らない子のいる卒業式にでる必要はないと思う。(30代・静岡県)

卒業式保護者1人のみ参加。発表会で2人だったなら卒業式も2人いけるでしょうよ。(30代・長野県)

合唱禁止令のため卒業式も合唱なし。味気なく涙もない卒業式が増えていく。(30代・愛知県)

様々な行事が制約の中で実施されています。これまでとは違うカタチではありますが、心身健康で無事に儀式やイベントを迎えられたことに感謝し、制約があったことも含め、その日のことを心に刻むことがwithコロナを素敵に過ごすカギとなりそうです。

おうちで白髪染め!でも、格闘中!

50代女性では「白髪染め」がトレンドワードになりました。春が近くなり、外出を想定して白髪染めをする人が増えたからでしょうか。

コロナ禍により美容院に行く機会が減った人が多いようです。その影響もあって、白髪染めやトリートメントの売上が増加しているようです。「おうちで白髪染め」をする方が増えているようです。

実際、初めての「おうちで白髪染め」に挑戦した人の不満の声も。保存ができない白髪染めだったようで使いきれなかった分は捨てなければいけなかったとのことで、慣れていない人向けの商品や情報提供が求められているようです。

初めて白髪染めを買って使ったらすごく余ってしまいました。置いておけない白髪染めだったので、捨てるしかありませんでした。一回で使い切れる量の白髪染めがあったら嬉しいです。(50代・兵庫県)

加えて、「染め残しができてしまう」、「洗面台の鏡に液が飛んで取れない」「すぐに色が落ちてしまう」など、まだまだ改善が期待されているようです。

白髪染め、前の生え際は染めれるが、側頭から後頭部にかけて染め残しができて不満。鏡を見ながらトライするも、染まりきっていない。(50代・富山県)

洗面台で、白髪染めをした。とても気をつけてしていたつもりだったが、鏡に液が飛んでしまっていて、汚れてしまった。何をしても取れない。あ〜、やってしまった。(50代・京都府)

光を当てると長持ちする白髪染め、鏡や洋服に飛んでも落とせる白髪染め、染残しが無いかを確認できるアプリ、など「おうちで白髪染め」をサポートする商品・サービスに商機がありそうです。

白髪を一生染め続けるのかと思うと厄介。光を当てると、安全に髪にもダメージなく、染まるといった、画期的な技術が待たれる。(50代・東京都)


今週も皆さんが穏やかな気持ちで過ごせますように。


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