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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/4/28)①もう梅雨のような毎日、②ふるさとが「消滅」?

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/4/21)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先々週に引き続き、先週も「ゴールデンウィーク」に関わる不満が多く寄せられました。また「円安」についての言及も増えており、連休中の海外旅行をはじめ、様々なシーンで円安が生活者に影響を与えていることが改めて分かります。

そのようななか、今週は①「梅雨」②「消滅」に注目します。これらも先週増加が目立った意見です。具体的にどのような意見なのか、早速見ていきましょう。

①もう梅雨のような毎日

先週は気温が高い中で雨の日が続いた地域が多かったことで、「梅雨のような天気」となり、不満買取センターへの投稿にも「梅雨」との言及が増加しました。

具体的にどのような意見が寄せられたのかを見ると、「まだ4月なのに暑すぎる」「雨も多くもう梅雨なのか?」といった4月らしからぬ気候を憂う声がたくさん寄せられました。

加えて、「洗濯物を干せなくて大変」「生乾きの臭いが心配」と家事、特に洗濯に影響が出てしまう事への不満も多く寄せられています。

まだ4月なのに暑すぎる。雨も多いし既に梅雨では?って思うときがある。
年々暑くなっていってて、本当に嫌になる。(40代・大阪府)

洗濯物が早く乾く柔軟剤とかほしい。これから梅雨とかで外に干せないとき、生乾きの臭いとか心配。(40代・新潟県)

そして、梅雨のような湿気により影響を受けることとして目立ったのは「髪の毛」です。「湿気でくせ毛が扱いづらくなる」「セットしたのに広がってしまい憂鬱になる」との意見が多く寄せられました。

癖毛なのでこれから梅雨の時期、大変になる。(30代・愛知県)

髪質がくせ毛で広がるしこれから梅雨に入った時より憂鬱になる。(40代・京都府)

明日も雨だなぁ。梅雨みたい。雨の日は髪が扱いづらくて憂鬱になる。(50代・大阪府)

「湿気で髪の毛がまとまらない」との不満は毎年聞かれる声です。言い換えると、なかなか解決が難しい問題のようです。

ヘアケアについては、「前髪がズレないように貼るシール」「アホ毛対策できるスティック」など様々なニッチ商品が人気を博していますが、より根本的な課題として「湿気による髪の毛の拡がり」への対応がまだまだ求められているようです。

シャンプーやコンディショナー、ヘアケアグッズなど「湿気による髪の毛の拡がり」にトータルで対応できる商品のラインナップ化が改めて求められているのかもしれません。


②ふるさとが「消滅」?

民間団体の人口戦略会議は24日、2050年に20〜30歳代女性人口が半減する自治体を「消滅リスク」がある「消滅可能性自治体」と定義してまとめた報告書を発表しました。

これに伴い、不満買取センターにも「消滅」が言及された意見が多く寄せられました。「消滅可能性自治体」の発表が生活者に様々な不安をもたらしていると言えます。

目立ったのは、「確かに少子化は進展し、交通や病院などの都市機能が不便になってきている」と消滅可能性を実感する声です。「病院から産婦人科がなくなった」「交通が不便になっている」「大型店舗が撤退した」と目に見えて衰退している街の様子を嘆く声が多く寄せらています。

消滅可能性都市に選ばれた。子供たちが遊べる屋内施設が少ないし、市内唯一の病院から産婦人科が無くなったり子育てしにくい町になっていってる。対策してほしい。(30代・新潟県)

自分の田舎が消滅可能性自治体になってた。たしかに少子化加速してるし、どんどん交通も不便になってるけど、やっぱりショック。なんとか挽回してほしい。(50代・大阪府)

2050年に消滅する 都市 に名前が入っていたこと。確かに 大型店舗が撤退し 寂れてきていると 思っていたが非常に困る(50代・北海道)

そのような不安を感じながらも、人口減少の大きな傾向は止めにくい、との前提に立つと、「市町村合併で地域の存続を図る」「コンパクトシティ・コンパクトなまちづくりを進める」などの都市政策の転換が必要になるのでは、と提案する声も寄せられ、生活者は「消滅可能性自治体」のニュースを現実的なものとして受け止めていることが分かります。

自治体がいずれ消滅する可能性があると騒いでいるけど、元は人口が1億人もいなかったわけで、生産人口が減っていることのほうが問題で、コンパクトな地域づくりをしてほしいと思う。(40代・東京都)

2050年までに、自治体の4割が消滅の可能性とは。もう少子化対策など諦めて、コンパクトシティーを目指して市町村合併などすすめて、老後、いかに穏やかに暮らせるか考えた方がいいのではないか。(60代・北海道)

一方で、「地域文化が失われることが寂しい」「都市機能の再配置はできても町の文化は再現できない」「お祭りや工芸などが無くなってしまうのは寂しい」という意見も多く寄せられました。

744の自治体が消滅可能性があるとのニュース。都市機能の再配置などはできたとしても、町の文化はそうはいかない。消滅する前に、日本の地域文化を残す、継承することに力を入れてほしい。(40代・東京)

自分の実家が消滅可能性がある自治体になっていた。小さい頃は賑やかでいろいろな祭りがあったし、地域独自の工芸もあった。そういったものが無くなることが寂しい。(40代・東京)

確かに、都市機能の再配置やコンパクトシティなどの都市政策により一定の居住環境は担保される可能性があります。一方で、それぞれの地域が持つ文化や伝統工芸、人の繋がり・交流などは容易に再現することは難しいのが実情です。

人口減少に対する政策を考えるうえで、「地域文化のアーカイブ化」が更に重要になりそうです。祭りを残す、技術を継承する、人の繋がりを残す、といった【目に見えない都市機能】をいかに担保するかが重要な社会課題となりそうです。

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Insight Tech 伊藤


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