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【先週の生活者不満】①消毒できない不安、②母の日、感謝の気持ちで十分(~2023/5/14)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/5/14)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

5/14が母の日だったこともあり、母の日に関する不満がたくさん寄せられました。そのほかにも、銀座で発生した強盗時間に対する不満や、機能が拡充するマイナンバーカードへの不安などが多く寄せられました。

そのような中、今週は①「消毒」、②「母の日」に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①消毒できない不安

新型コロナウイルス感染症の位置づけは、これまで、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」とされていましたが、5月8日から「5類感染症」になりました。

これにより、法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し、国民の自主的な取組をベースとした対応に変わりました。

「事業者における従前の対応(例)と考え方等」
厚生労働省HPより

そのようなかで、先週は「消毒」に関わる不満が増加しました。

具体的に中身を見てみると、「お店から消毒が撤去された」事への不安が多くを占めていることが分かりました。

もちろん個々人や個々の事業者の判断にゆだねられる前提ではあるものの、「まだコロナがなくなったわけではない」「インフルエンザなどの感染症予防にも有効」との期待の声が多く寄せられています。

店頭から手指消毒液が撤去された。安心のためにも、もうしばらく設置しておいて欲しい。(50代・東京都)

コロナが5類に引き下げられたことで消毒液を置いていない店舗が多くなってきた。感染者はまだいるので消毒液を設置したままにしてほしい。(30代・東京都)

各テーブルに消毒液を置いてほしい。確かに共有スペースに消毒液を置いているけど、それに気づかず消毒をしない客が多い(40代・東京都)

コンビニに行ったら入口の消毒用アルコールがなくなっていた。まだコロナの不安があるから置いてほしい。(50代・千葉県)

5月8日からのコロナの5類移行ににより感染対策の緩和が行われて居ますが、手指の消毒くらいは習慣として残して置いた方が良いと思う。これにより風邪やインフルエンザ流行も防げると思う。(60代・千葉県)

一方で、消毒を置くことは事業者側からするとコストのかかる対応でもあるため、これまでと同様に「消毒が置いてあって当たり前」という状況ではなくなりました。
生活者一人一人が自分なりの感染対策をデザインすることが改めて求められている
と言えそうです。

その上で、消毒が必要と考えるならば自ら「携帯用の消毒」を持参するなどの対応が求められます。また、店舗などにおいても「消毒完備」「感染対策万全」などの発信をすることでそのような期待をする顧客の獲得に繋げられる可能性もありそうです。レストラン予約サイトなどで消毒が完備されているかどうかが一目で分かり検索できると便利かもしれません。

5類指定となった今こそが、with コロナの本当のスタートライン。個々人の判断が今まで以上に求められると考えられます。
お互いの考えを認め合いながら、個々人の判断をサポートする情報や商品が新たな「居心地の良さ」を生み出しそうです。

②母の日、感謝の気持ちで十分

5月14日は母の日でした。新型コロナウィルスの5類移行後、はじめての母の日を迎えたこともあり、直接会って感謝を伝える機会が増えると見込み、百貨店などは積極的な消費を取り込もうと様々な準備を重ねたようです。

不満買取センターにも「母の日」にまつわる不満が多く寄せられました。

多くは「母の日なのに・・・」というお母さんの嘆きの声でした。

「少しでいいので自由がほしい」「モノが欲しいわけではなく感謝の気持ちがほしい」「LINEでもいいから一言欲しかった」

そんな少し寂し気な母たちの本音が多く寄せられています。

母の日でも、母はいつも通りやることに追われて1日がすぎていくこと。物もお花もいらないから、少しでいいので自由がほしい。(40代・神奈川県)

息子よ。母の日くらいいつも言われてること言われないように努力するなりなんなりと行動おこしてくれー!(40代・大阪府)

母の日や父の日を感謝の日という名称に変更してほしいです。感謝の意を表明するのに親だけだと傷つく人がいるからです。(40代・長崎県)

母の日の母ですが、何が欲しいと聞かれても、何も無いです。花も満開のカーネーションは直ぐに枯れます。母の日用は高い値付け。花より団子?団子もケーキもダイエッターなので困ります。子供達が幸せで笑顔なら大満足なんです。(60代・広島県)

母の日は花を送る日になっている気がする 私は毎日ご飯が食べれたり、洗濯された服が当たり前のようにあると思わず、感謝しなきゃって思ってもらいたい!(40代・新潟県)

母の日だったけど何にもなかった。お金もないだろうから、プレゼントが欲しいわけではない。LINEでもいいから何か一言欲しかった。(50代・新潟県)

「母がいない自分にとって「母の日」といわれると切ない」との想いも寄せられています。感謝できるお母様がいることに感謝し、しっかりとその想い伝える。1週間程ずれてしまいましたが「ちょっと遅れたけど」という枕詞を付ければまだ間に合うのではないでしょうか。

「母の日」や「父の日」を、日ごろなかなか伝えられない感謝を伝える機会にできるといいですね。来年の「母の日」不満が少しでも少なくなることを祈っています。


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Insight Tech 伊藤

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