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不満買取センター 先週のモヤモヤワードは? (4/18-4/24)

Insight Tech 伊藤です。不満買取センターを運営し「声が届く世の中を創る」ことを目指しています。

私たちが運営する不満買取センターでは一週間単位で「先週話題になったモヤモヤワード(トレンドワード)」をモニタリングしています。不満買取センターの56万人の会員から寄せられた不満データに注目し、その前の週と比較して増加が目立ったワードをピックアップしています。

早速先週のモヤモヤワードを見ていきましょう。

最も目立つのは「緊急事態宣言」

緊急事態

「東京の緊急事態宣言の影響範囲がわからない。出歩くのもダメなの?酒類を提供していない店ならいいの?」「緊急事態宣言下、都知事がステイホーム呼び掛けてんなら、芸能人が生放送出演するのも自粛すべき。MCなら仕方ないが、ゲストは自宅からのリモートで十分」など、3度目の緊急事態宣言においてもどのような行動が求められるのかが曖昧になっている状況や、だからこそ知事やメディアが率先して行動・発信してほしいと思う意見が目立っています。

先の2回目の緊急事態宣言では、感染者が下げ止まった中で効果が明確にならないままに解除されたことが生活者の記憶にあり、今回もその効果について懐疑的な意見が目立っています。だからこそ確りと効果を出すために、「何をしてはだめなのか」だけではなく、「なぜ」、「どうしてほしいのか」「どういう状態にしたいのか」を発信する必要性が高まっていると考えられます。

「ゴールデンウィーク」がトレンドワードに

ゴールデンウィーク

「せっかくのゴールデンウィークもコロナウイルスのせいでどこにもいけない。ずっとがまんしている。いい加減、疲れた。」「もうすぐゴールデンウィークだけど、コロナのせいで楽しみじゃない。」など、昨年に続きゴールデンウィークがステイホーム週間となることへのがっかり感と疲弊感が強くなっています。

昨年のゴールデンウィークと同様に外出自粛が求められたことにより、緊急事態宣言対象地域では強い疲弊感が漂っています。緊急事態宣言の対策内容やこれによる効果への納得感・期待感が得られていないことが人々の疲弊感や先行き不透明感に拍車をかけていると考えられます。

「繰り返し」

繰り返し

緊急事態宣言の効果が明らかにされず、またワクチン接種が進まない中、緊急事態宣言が繰り返し発出されることへの不安感・不信感が募っているようです。どの時期に、どのような対策がなされ、どのような結果を目指すのか、といったロードマップを分かりやすく、統合して発信することが求められていると考えられます。


「映画館」

映画館

「緊急事態宣言対象地域。感染リスクが多い飲食店は開いていて洋服屋や映画館、大規模公園まで閉まってる矛盾。政府、見直して欲しい。」「映画館はクラスター出てないのに閉館しなきゃだめなのかな。」と緊急事態宣言によって映画館に休業要請が出されたことが納得できないとの意見が目立っています。

緊急事態宣言を「なぜ」、「どうするために」発出するかが十分に国民に理解されない中で、個別の対策・要請に意見が集中しています。特に映画館などの文化施設に関しては、これまで感染拡大の要因として報告されていなかったことから、なぜ休業要請を出す必要があるのかについて科学的な説明が求められています。

「日焼け止め」にもニューノーマル不満?

日焼け止め

日差しが強い日が続いていることで「日焼け止め」も注目されました。「外で作業していたら、マスクの部分だけ残して顔が日焼けしていた。日焼け止めをつければいいんだけど、ベタつきが苦手なので、もっとサラサラしたものなら使いやすいのになと思う。」「日焼け止めを塗ってもしょっちゅう手を洗うため、手の甲が日焼けしてしまう。手を洗っても効果が持続する日焼け止めや、塗り直しが簡単で使用感がいい日焼け止めなどがあれば嬉しいです。」など、コロナの影響でこれまでの日焼け止めとは違う役割が期待されているようです。

「マスクをしながらでもべとつかない日焼け止め」「手を洗っても落ちない日焼け止め」など日焼け止めに対してこれまでと異なる価値が求められています。このような「ちょっとした新たな不便」に注目する事こそが「ニューノーマル」の価値を生み出すと考えられます。実際、コロナ禍によるニーズの変化に対応した企業では業績やブランド価値が高まっており、生活者一人ひとりの声に耳を傾ける必要性が更に高まっているようです。


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