AIと人類の未来を予想してみた(勝手な妄想です笑)

 落合陽一さんがシンギュラリティが早まって2025年頃になると言っていましたが最近のAI絵師だったりchatgptなどを散見するに現実味のある話のように聞こえました。シンギュラリティはコンピューターが人間を超える時期のことですが、まず人間の頭の中で行われることはすべてAIができてしまいます。イラストや映像制作、デザインなどが数秒でできます。小説など人の心を動かす話は無理でしょうか。おそらく最初は変な話だとSNSなどで話題になりますが、すぐに人間の作る話と区別がつかなくなります、なぜなら彼らの処理速度は人間の脳を上回っているからです。人間が吸収できる数万倍のデータを瞬時に学習してパターンを把握して人間の喜びそうな話を作ることは容易でしょう。映画や漫画、小説は瞬時にできてしまいます。また人間は人ではなくコンピューターに相談するようになります。それは雑談から人間関係の悩み、仕事の悩みや目標の達成方法について親身で都合よくかつ合理的なソリューションを私たちに提案します。私たちは一人1台、神を手にすることができます。(最初は画面の中にVtuberみたいなAIのいるデジタルデバイスが発売し、後すぐスマートフォンと合体)こうして徐々に私たちはAIに依存し労働の場はAIに支配されることになります。
 
 雇用主や資本家、企業は始め困惑しますが、パフォーマンスの低い人から解雇して少数の人がAIを利用して企業を回します。しかし力量差が大きいため残った人員もAIの物理的なお手伝いをするBOTになります。この動きが一部業界で出始め、AIの社会的問題が多発します。当たり前ですが失業率が上がり経済が落ち込みました。政府は慎重にAIを市場に実験導入したつもりでしたが進化のスピードの速さや海賊的普及に老人の多い政治家達ではついていけず、後手に回ってしまったのです。彼らは未曽有の世界恐慌を防ぐためAIの法律による規制をAIを用いて行い、国家の持つ最大限のコンピューターを駆使して鼠のようにはびこった世界中の公共AIを駆逐します。神を制するのはより強力な神ですから。そして人類はしばらく労働を廃止しないことを決意します。なぜなら労働をなくしたら人間の幸福度は著しく低下することが分かったからです。ニートにも才能が必要なのです。

 国家と人類はこうして慎重にAIの使用を特定の分野に限りながら資本主義経済というおままごとを続けていきます。学校もヒューマニズムのため残り続け、ロボットにはAIが導入されず限られた機能のあるものが残り、自動運転車も思ったより流行らず、メタバースも一部界隈での盛り上がりにとどまります。人類は行き過ぎたテクノロジーに辟易していたのです。インフラを維持して過去の娯楽と新しい娯楽を貪るように摂取します。恋愛をして不倫をして暴飲暴食をして実際には無価値であるにもかかわらずそうと言ってはいけない風潮のある労働に従事します。その頃には世界中で経済は衰退し国家は死んでいました。人類は賢くなりすぎたので、国家というフィクションを信じません。それは科学が教えてくれたのです、人種は偶然で宗教は嘘で教育は無意味で、私たちは地球人であると。この時期に人類は発展と停滞どちらを選ぶか選択することになりますが、発展を選んだ人と停滞を選んだ人、それぞれ独自の共同体として国家に代わる新しい枠組みを構築し、AIを用いそれぞれの共同体独自のルールを追求し統治します。国際法に代わる、それぞれの共同体のイデオロギーを守り争わないように協力し合うコロニー法ができます。

 発展を選んだ少数の共同体はテクノロジーを進めますがやはりAIを用いると奴隷になってしまい人間の価値が無くなってしまいます。路頭に迷っていると、ある希望が現れました。人間とAIを融合する技術が遂に完成したのです。人間の脳の複雑さや倫理的問題点もあり時間がかかっていました。ついに攻殻機動隊に見られるような義体化が実現し、人間はいつの間にか情報を知っていて膨大な計算を瞬時にできるなど今までにない脳内体験をします。ここで大きな問題が発生しました、それは彼らは人間とは別の存在になってしまい、倫理観や価値観が私達には想像できないものになってしまったのです。彼らにあるのは科学を用いて合理的な問題解決をすることです。無尽蔵の好奇心、死を恐れない精神力、無限の知識、神となった彼らは戦争を起こし停滞主義の共同体からは理解できないような争いを始めます。ある派閥はゾンビを現実に再現し、もう一方でターミネータを再現したり、グレイグーを引き起こしたりストレンジレットの研究をしたり、彼らにあるのは好奇心に従ってどのように美しく楽しく人類を滅ぼすかというもので、それを実現する力がありました。当然人類の維持を求めて対抗するものもいますが神々の争いは地球を住んでいられないような星にしてしまいます。まだ良心のある神は停滞主義者たちを助けて宇宙に逃亡します。

 とある孤立した島ではごく一部の人以外はメディアを取り上げられ大陸で何が起こっているのか知る由もありませんでした。漁業を生業にして昔の生活を維持し続ける停滞主義者の子孫です。娯楽も著しく制限されており統治するのはAIと数人の長だけです。少年はいつものように漁に行こうとすると港で鳥に話しかけられました。驚いていると鳥は、この島だけが唯一伝統的な停滞を続けられているコロニーであることを告げます。さらに外の世界は荒廃していること、人類の多くは宇宙に逃げたことを話し、最後にこの事実を島の人に広めるかを少年の意思に委ねました。少年には難しすぎてよくわかりませんでしたが、この退屈な生活が何か変わると考え嬉々として広めに行きました。
 


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