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オフ会に行ったら勧誘だった件。

これは、私が20代の頃の話です。
(約24年前のことです)
メンタルヘルスという言葉が世の中に広まり始めた2000年代初め。
インターネットも普及してきて、
メンタルヘルスに関するオフ会も盛んに行われていました。
当時は精神疾患をメンタルヘルスと言っていました(今もですか?)
そんなある日、メンタルヘルス系の掲示板でオフ会を見つけました。
藁にもすがる思いで主催者にメッセージを送ります。
すると、「参加しませんか?」と返事があったのです。
私は「是非」と前のめりで返事をしました。
迎えたオフ会の日。
緊張しながら指定された都内の喫茶店へと向かいます。
主催者からオフ会前に説明があるので、
喫茶店に来るよう指定されたのです。
なんでだろう?と思いながらも、
パニック障害持ちの私は、
電車に乗るのも苦労しながら目的地に着きました。
昼の2時過ぎ。
少し古臭い感じの喫茶店で、
商談中っぽい5~6組くらいのお客が入っていました。
主催者に「着きました」とメールを送ります。
すると、一人の男性が「はじめまして」と近づいてきました。
私も慌てて挨拶します。
席に着くと、その男性が話し始めました。
「主催者の○○です。今日は来ていただきありがとうございます」
続けてこう言ったのです。
「オフ会の前にちょっとお話させていただきますね、〇✕△$◇▢…」
なんだかよくわからないことをペラペラと話し始めました。
よく聞くと、なにやら宗教っぽい話をしているのです。
男性が滔々と語り出したので、
慌てて私は、
「ちょっ…ちょっとすいません!」と男性の話を遮ります。
「はい、なんでしょう」とあまりに普通の事のように言うので、
私は思わず、
「…えっと…これって…創〇学会ですか?」と言ってしまいました。
すると、男性は「はい、そうです」とにこやかに答えます。
大当たりです。
心の中であちゃ~と思いながら、
「そうなんですね…そしたら大丈夫です」と言うと、
「え、どういうことですか?」と、まるでわからない、
みたいに返されたので、
「あ、必要ないんで大丈夫です」ともう一度念を押して言うと、
「あ、そうですか、わかりました」とあっさり言われました。
私は席を立ち、帰ろうとしてふと周りを見渡し、
よく聞くと、そこかしこで勧誘する声が聞こえます。
そうです、全テーブルが宗教の勧誘だったのです。
喫茶店の昼2~3時は勧誘タイムなのね…と思いました。
要するに、宗教の勧誘に引っかかったという話でした。
当時は精神疾患の人をターゲットにした宗教の勧誘が多く、
藁にもすがる思いでセミナーやオフ会に参加すると、
自分の体感でいうと80%くらいの確率で勧誘でした。
私は何度も勧誘に遭いましたが、
すぐに断って逃げたので引っかからずに済んだのですが、
きっと、当時はそのまま引っかかった人もいたのだと思います。
あまりにも勧誘が多いので、
そのうち瞬間的に「はは~さては、宗教だな」と見抜く力が付きました。
なんの力だよ、と自分でも思います。
その後、心療内科などが出来はじめ、怪しいオフ会ではなく、
病院に通院するようになりました。
あれから24年以上経ってるのですが、
今その界隈はどうなってるんでしょうね?
これだけ精神医療が普及してくると、
同じ手口は使えなくなるでしょうから、
また違う手口で勧誘してるんでしょうか?
というわけで、タイトルの通り私の体験談をお話しました。
藁にもすがる思いの人がこのような手口にひっかかりませんように。

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