短所が長所になるとき
以前私の小３の娘について記事を書いたことがあります。
娘は、「なんでもチャレンジしたい」と言うタイプではなく、
・自信がかなりついた時
・うまく出来ない不安よりもやってみたいが勝った時
じゃないと、一歩が踏み出せないタイプ。
なので、できなさそうと思うと、すぐにあきらめてやろうともしないことが多く、私も似た性格なので人のことは言えませんが、娘にはやってみたらできることももっとあるのにと思うことがこれまでも何度もありました。
娘の2大苦手なこと
そんな娘が小学校３年生になり、上の記事にも書いたように
・コマなし自転車が乗れない
・顔付けができない
という2大苦手なことを克服するタイミングがやってきました。
これまで、何度もアプローチしてきたけど例のごとく「やらない」だった娘が、「不安よりもやってみたいが勝るタイミング」がやってきたのです。
だからと言って、「何が何でもできるようになるぞ」なんて言う感じは全くなく、やってみたけど思うようにできなかったら、明らかにごきげんナナメ、拗ねまくり…。
『だったらやめたら』
と言いたい気持ちをグッとこらえて、顔つけや自転車練習をしたいという度におつきあいしてきました。
出来てないところを指摘すると、すぐに死んだ魚みたいな顔になるので、「こないだよりココがいいね」「やっぱりやったらできるようになるんだね」「チャレンジするところがいいところだね」とサラッと伝えてきました。（なかなかチカラがいります涙）
そして、自転車もこまナシが乗れるようになり、学校でプールが始まった頃には泳げないけど何とかゴーグルがあれば潜れるようになり、夏休みに何度かプールで練習したがるので連れていき、ビート板があれば１０ｍくらいバタ足で進むことができるようになりました。
そんな娘から出た一言
小3の夏までにずっとずっとずっと「みんなはできるのに自分だけできない」と思っていたことを何とか克服した娘ですが
なぜか昨日寝る前に【アイドルオーディションごっこ】を始めまして…
私に
・エントリーナンバー１番○○○○さん
・長所と短所を言ってください
って言ってね、と指示がありました。
言われた通り、オーディションの司会担当をしたわけですが
その時に娘に長所と短所を聞くと
「私の長所は何にでもチャレンジできて、努力できるところです」
と、言い、びっくりしてひっくり返りそうになりました。
いやいやいや……そこって一番苦手なところでしょ？とツッコミたくなったんですが、「どうしてそこが長所だと思ったんですか？」と聞くと
「今までずっとできなかった自転車やプールを最後まであきらめずに努力してできるようになったからです」とちょっといい顔で答えていました。
そんな娘を見て、練習してできるようになったこと経験とできるになったことをフィードバックして「チャレンジできてるね」と伝えたことで、娘の中の短所が長所に変わったんだと感じました。
自分のとらえ方が変わる瞬間
もちろん今も娘の性格がガラリと変わったことはなく、習い始めたダンスで少し難しい箇所が多くなると明らかにテンションがだだ下がり、ブツブツ愚痴って拗ねたり言い訳したりして、もうこのままやめてしまうんじゃないかという顔をよくしています。
外から見たら娘自体は大きく変わっていないけど、娘が感じる「私ってこんな人」は明らかに変わっていて、テンションが下がっても、ご飯食べて元気が復活したら、次のダンスまでに練習したりしてやめる気配はありません。
短所が長所に変わり、少しずつ自信がつき、うまくいった体験を積み重ねていくと、ちょっと苦手なことにもチャレンジしたい気持ちになるんだと娘を見て感じました。
また娘の評価も、私の声かけが少なからず影響していることも感じました。「できている」と伝え続けたことで、「私ってけっこうできるんだ」と思えるようになった気がします。
小さい頃から絵を描くのが好きな娘ですが、決して上手ではありませんでした。でもそのあまり上手じゃない絵が私は好きだったので「絵を描くの上手だね」「この絵好き」と伝えていたら「自分は絵がうまい子だ」と娘は勘違いしていました。そして私は絵を描くのがうまいからと毎日毎日せっせと絵を描いていたら、本当に上手になり、お友達から褒められるほどになりました。
意外と自分のできてないと思っているところ、短所だと思っていることってこんな風に簡単にひっくり返ることってあるんだなと感じました。
無理にポジティブな声かけをする必要はないけれど、やりたい気持ちをサポートする声かけをこれからもしていきたいな～と思いました。
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