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圧倒的な未来に向けた、非常識な経営体制への移行:UPSIDERは共同代表制へ


ご挨拶:さらに大きな挑戦を


こんにちは、今回、UPSIDERの代表取締役に就任した水野です。
これにより、UPSIDERは共同代表制になりました。
引き続き宮城は代表取締役としてしっかり務めてくれます。

日本では、共同代表制がそもそも少数派であり、代表でない創業者が後から、共同代表に就任するケースはさらに少ないと認識しています。今回、この決定に至った背景について、このnoteでご説明したいと思っています。少し長くなりますが、ぜひご覧ください。

なお、水野はUPSIDERを宮城と共同で創業し、これまでCOOを務めてきました。今は新規事業やプロダクトに責任を持っています。創業の経緯などはこちらの記事をご覧ください。

UPSIDERのミッション:
挑戦者を支える世界的な金融プラットフォームを創る


今回の決定には、創業当初より目指してきたUPSIDERのミッションを本気で目指していく覚悟が込められています。

今まで多くの人に「お前には無理だ」と言われ続けてきました。
誰の役にも立てず、会社をクビになりかけたことが、何回もあります。

UPSIDERを設立してから2年間、カードをローンチできず、「何やってんの?」と笑われ続けてきました。

「競争環境が熾烈」「事業が難しすぎる」「勝てるはずない」と今も言われています。

全て自分の実力不足です。言われるのも当然です。
これからも、何億回も無理だと言われると思います。
逆風が吹き荒れる時も今後来るとわかっています。

それでも諦めずに続けます。
誰になんと言われようと結果が出ない日があろうと、
感謝を忘れずに挑戦を続けます。

これまでも僕達を信じて賭けてくれた人たちと、ここまでやってきました。
少しずつ事業が大きくなっていき、加速してきました。

本気で世界を目指せ。
そのために基準を上げろと、みんなのおかげで言われる状態になりました。

You are not playing in a minor league anymore. 
You must play in the major league.

UPSIDERに出資した、世界的なVCから

まだ何も成し遂げていません。
僕達は途中です。

だからこそ、UPSIDERのこれまでとこれからを知っていただき、一緒に挑戦していただけいないでしょうか。

激しく大きな挑戦ですが、楽しいことは保証します。

UPSIDERの状況:4,000社を超えるお客様


UPSIDERが提供しているサービス
UPSIDERの成長カーブ

UPSIDERカードを出してから2年。
事業は二つになり、あわせて4,000社を超えるお客さまにご利用いただける規模になりました。また、足元では毎月約1,000社ずつ増加しており、2023年4月には1万社を超える見込みです。

お客さまのバラエティも個人事業主の方から上場企業の方まで、さまざまな方にご利用いただいています。

日本発のBtoB事業として、稀に見るスピードで成長している真っ只中です。Fintech企業として、世界的に見ても高い成長率です。その結果、海外ユニコーンに多数投資しているArena Holdings、DST Global、Greenoaksなどの海外VCや、3大メガバンク全行からの協調投資につながっています。

UPSIDERの沿革

しかも、上記の成長を社員数30人台で実現してきています。メンバーの優秀さ、献身については日本でも有数だと誇りを持っています。

これまでの結果はひとえに、お客さま、お取引先、メンバー、金融機関、その他多くの皆様のおかげで、本当に感謝しています。ありがとうございます。

フェーズの変化:ハイパーグロースへの適応


金融市場が大幅に変化しており、なおかつお客さまの増加ペースが月1,000社以上になり、今後も多数の機能開発、新規プロダクトや大型のアライアンスが仕込まれています。それを40名弱のメンバーでハンドルするのは、もはや不可能な領域に到達しています。


僕たちは最高速度で、個人も組織も大きく強く変化しなければなりません。
そこで、偉大な先輩たちに習い、どうしていくべきかを決めました。

小さなチームが集まり、難易度の高い大きなミッションに挑んでいく

UPSIDERでは、それぞれのチームで求められる能力が全く違います。

世界で戦えるプロダクトを作り運用するチーム、数千社のお客さまの成長をサポートするチーム、数百億円単位の借入・調達を行うチーム、それら全てのチームに必要な人材を採用・運営するチームなど、UPSIDERに存在するチームはそれぞれ、とてつもないミッションが課されており、求められる能力、人間性などあらゆる点が全く違います。

このように、多くの巨大なミッションがチームごとに存在し、難易度も規模も日々高まり続けていく中で、経営陣が全ての意思決定をし、同質的なメンバーが実行していく上意下達の組織では、スピード、正答率などが低くなってしまい、成功できる確率は0だと考えています。

なるべく多くの種類の、才能を持った人たちが能力を発揮し、楽しく志高く働ける環境を作っていきます。そのために、全社で守るべき絶対のルールをなるべく少なく設定し、運営していきます。

また、チームごとに個別のミッションを掲げ、予算と権限を持ち、実行に最適なバリューを制定しています。 (今回はチームごとの話には触れません。ご興味のある方はぜひお話ししましょう!)

UPSIDERのミッション


挑戦者を支える世界的な金融プラットフォームを作る

アフリカで鶏をあと一羽飼いたいおばあちゃんも、自動運転を実現したい起業家も、VTuberになりたい日本の女子高生も、企業運営を効率化したい経理担当者も、今より良い未来にしたいと願って行動している全員が挑戦者です。

僕たちは、挑戦者の方全員をすごく尊敬しています。
1人でも多くの方が、一刻も早く、少しでも大きく成功するお役に立ちたいのです。

僕たち、UPSIDERは、すべての挑戦者に共通する悩みは、お金に関するものだと考えます。

あと1円でも多くお金があれば、広告が打てるのに。
あと1日支払いを遅らせられたら、もっと仕入れができるのに。
支払いがすぐに会計システムに連携されたら、月次決算がもっと早く締められるのに。
経費精算が自動で完了すればいいのに。
法人カードを配ってくれれば、立て替え経費の負担がなくなるのに。
円安になることがわかっていれば、ドルを買っておいたのに。
・・・他にも数多くの悩みがあります。しかも、どれも重要度が高く解決が困難です。

まだ全てを解消できたわけでは全然ありません。
でも、このようなお金に関するあらゆる悩みをこれまで解決してきましたし、これからも解決していきます。

Nubank、Ant Financial、Robinhood、Blockをはじめ、toCのFintechでは、これまでお金持ちしか受けられなかった、プライベートバンキングのような良いサービスを誰にでも受けられるようにできつつあります。その結果、お金持ちも含め全員が新しい便利なサービスを使えるようになってきています。

UPSIDERは同じことをBtoBの世界で実現していきます。

入出金や仕訳の自動効率化は当然として、カード、バンキング、保険、為替、ローンなどあらゆるお金に関するサービスを今後も追加していきます。

そして、すべての挑戦者がお金の悩みから解放され、より挑戦を加速できる社会を、ステークホルダーの皆様と協力し、作っていきます。

UPSIDERのバリュー


2つのバリューを大切にしています。

挑戦者は社内外に関わらず、全員大切な仲間です。
そして、UPSIDERの2つのバリュー、Be UPSIDERWe Peopleを体現するために重要な点は3つに集約されます。

1.違いは評価に関係ない
お伝えしたように、それぞれのチームが全く異なるチャレンジをしています。自分にはない強みを生かして、活躍してくれています。
やり方も重要なことも違います。

朝起きられない、挨拶ができない、論理的思考ができない、キャミソールで面談に出てくる、打ち合わせにサンダルで登場する、髪の毛が金髪、ネイルが派手、返事が遅い、日本語が喋れない、年齢が、学歴が、職歴が・・・

そういった、ミッションの実現に関係ない違いは全て受け入れます。
評価にも全く関係ありません。逆に、必要であればいつでもスーツを着て、朝からビル倒しも行います。

多様なチームが存在するため、評価についてはシンプルに事業インパクトでトラックします。(ここは別の回でしっかり説明します)

すべては、ミッションを達成し、挑戦者の役に立つために。

2.仲間が成果を上げられるようにする
大きな挑戦をしているので、課題は常に山積しています。

愚痴や不満を聞くことは時に必要ですが、それ自体はBe UPSIDERでも、We Peopleでもありません。そうではなく、仲間が成果を上げられるようにサポートし、実現することが重要です。

厳しい現実を直視し、コトに一緒にあたり、改善をレバレッジの効く形で高速に積み上げていく。そんなチームであり続けます。


3.結果を出し果実を分け与える
We Peopleの対極にいるのは、成果を不当に独占したり、成果が出ない時に人や環境のせいにする人です。

また、自分の成果が出ていない時に、他人のサポートをすることで、自分のミッションや挑戦から逃げる人もWe Peopleではありません。パワーがない状態でできるサポートは、残念ながら弱いからです。

やるべきなのはBe UPSIDERを体現し、結果を出し、その成果をコミュニティに還元することです。

共同代表制に移行する背景


4つの理由により、これまでの経営体制で運営することは不可能だと判断したため共同代表制に移行します。これで終わりではなく、経営チームの強化に今後も取り組んでいきます。そのために、今回社内のタイトルを整理し、全てのCXOポジションをオープンにしました。今後、強い経営体制を実現するために、CTO、CFO、CMO、COOなど全方位で経営幹部を招聘・抜擢していきます。

理由1.年間10倍以上成長するプロダクトを2つ抱えていて、今後も増えていく
カードも支払い.comも両事業ともに年間10倍以上のペースで成長しており、さらに新しいプロダクトも複数準備がされており、海外展開も予定されています。

理由2.Fintech事業は運営の難易度が高い
通常のスタートアップに必要なプロダクト、セールス&マーケ&CS、HRに加え、月100億円以上の規模のキャッシュフローマネジメント、与信管理、非常に重いSLAの担保、セキュリティ、規制対応など多くの分野をカバーする必要があります。

理由3.プロダクトに強い代表が必須
日本とは違い、世界のFintechユニコーンはプロダクトに強い創業者がトップにいることが一般的です。共同代表制を敷いているBREXや、過去敷いていたRobinhood、共同代表制ではないものの、世界的なFintech企業であるStripeやBlockでは、代表の1人はエンジニアバックグラウンドで、プロダクト作りに強みを持った人が務めています。水野は幸い該当します。

理由4.弱みより強みを重視する組織文化で、多様な人材が集まる
フェーズの変化:ハイパーグロースへの適応で述べたように、多様な才能が必要な会社です。UPSIDERの代表は、少なくとも1人は弱みを多数抱えながら強みを持った人材であるべきです。前回書いた、こちらの記事を読んでいただければ僕が多くの弱みを抱えていることが少し伝わるのではないかと思います。


エンジニアの求人1,000万円以上の背景


UPSIDERのエンジニア給与テーブル

今回から、グレード4以上のエンジニアを募集します。
グレードのレベル感は基本的にMercariのEngineering Ladderと同一です。このLadder、とても参考にさせていただいており、本当にありがたいです。

(グレード1~3のエンジニアも場合によっては募集します)

この決定の背景は、まとめると、Software is eating the world. の一言に尽きるのですが、もう少し説明します。

Gopherの原作者は Renee French さんです。
UPSIDERのtech blogできました!見てください!

後述する2点の理由から、エンジニアはUPSIDERの中で報酬が別テーブルになっています。すでにこの流れは日本を含めた世界中で起きており、今後もさらに拡大するのは間違いないでしょう。

一方で全てのエンジニアの報酬が上がるわけではなく、①意思決定を主導する、②一人で出せるインパクトを上げ続けると言う2つの責任を問われ、難易度は増加していきます。

UPSIDERとして「優秀な人を惹きつけられるミッションがあり、しっかり報酬をお支払いできるのか?」という問いに応えるため、今回メガベンチャークラスまで給与テーブルを改訂しました。 今後も事業進捗に応じてエンジニアも含めた全体の給与テーブルを改善し続けていきます。


理由1.プロダクトを作り、進化させられる
UPSIDERの本質はソフトウェアで金融の構造を変革し、世界中に届けることです。とても複雑で、ミスも遅延も許されないシステムを無停止で改善し続ける必要があります。(その一端を説明している記事

そして、このシステムを作って運用しているのはエンジニアです。料理で言えばシェフ、漫画で言えば漫画家です。

製作者であるエンジニアとプロダクトマネージャーは、①ユーザーに受け入れられる機能を高速で作り続ける、②安定したシステムを供給し続けるという2つの責任が伴います。これらを実行できている場合、報酬は高くなります。

理由2.全部署の生産性を上げられる
UPSIDERが処理しているのはほぼ全てがデータです。したがって、全てのオペレーションは、一定の自動化が可能です。生産性向上のために、審査もオンボーディングもCSも決算対応も全ての業務はTechによる自動化・高度化を常に実施しなければいけません。会社自体がプロダクトの精神でエンジニアが進化を主導できている場合、報酬は高くなります。

おわりに


今回のプレスリリースのコメントでも書きましたが、UPSIDERの事業は挑戦者のためのもので、UPSIDERのメンバーだけのものではありません。

スタートアップエコシステムを代表とした挑戦者のコミュニティが、多くの偉大な先人たちのおかげで大きくなってきました。

僕達UPSIDERは、たまたま役割を与えてもらい、コミュニティに奉仕する機会をいただきました。だからこそ役割を全うし、挑戦者のコミュニティを最大限早く、大きくする責任があります。

そして、僕達がしていただいたように、最適な人材に、最適な形で繋いでいかなければいけません。

その日が来るまでは、いただいた責任を果たせるよう尽力します。

今後もUPSIDERをどうぞよろしくお願いします。


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