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【災害ボランティア】西日本豪雨~東京→真備町・呉市~ 岡山編

なんか結局寝れてないぽい。

パーキングエリア好きの人間だからか、本能的にPAを感知すると起きるのか、5回くらいのトイレ休憩でバスが止まる際、すべてにおいて目覚める。そして用もないのに降りる。暇人か。

この夏ずっと蒸し暑さに悩まされてたのに、バスの外は結構肌寒かった。


ここで一つ、「長そでで良かった」と思ったこと。

こんな風に、「予想外の寒さに遭遇したとき」。

※出典元:倉敷市災害ボランティア専用ページ(https://peraichi.com/landing_pages/view/kuravol)

ニュースでは、「被災地では連日の猛暑の中ボランティアが活動し」「熱中症で倒れるボランティアも」と報道されてるし、ボランティアに行く場合の恰好を示したイラストでも長そでを推奨している。

でも、いくら安全のためだからとはいえ長そでで活動したら、その服の蒸し暑さで具合悪くなるんじゃと思ってた。荷物も重くなるのが嫌だった。SNSを見たら半袖短パンの方もいるし、どれが一番いいのかなと思ってた。

なので服装に関しては、事前に「ボランティア 長そで」などで検索したり、現地で活動している方の写真など、かなり入念に調べた。前述の友だちの知人の方で、神奈川からボランティアに向かわれた方にもお聞きした。

結果、薄手のコットンシャツで行くことにした。1枚着はきついので中にキャミソールを着ようねレベルの薄さの生地。これなら風通しいいしという理由だった。

んだけど、この寒さ。カーディガンなど、羽織るものがあってもよかったかもしれない。岡山についてもこのくらいの気温だったら、ちょっとしんどいかもと思った。

何か不都合があれば、現地で購入しようともちろん考えてはいたけど、すぐに調達できない場合もあるから、服装に迷っている方がいらっしゃったら、脱ぎ着しやすい袖ありの服はあるに越したことがないかもしれません。


6:30岡山駅着。

現地の若い男の子たちの「マクド行こう」の会話に、「おーここはマックじゃないんだな」と感銘を受ける。

コーヒーとエッグマフィンを食べた後、ちょっと時間があるので、歩いてまっすぐの岡山城まで行こうとした。

が、重い荷物と長靴の恰好では結構しんどく、割と歩いたのに、「残り0.6m」のところで断念。根性なしです。来た道を戻りました。

https://www.youtube.com/watch?v=nqBYDqSAGTg

※来た道戻るの大嫌い/竹原ピストル

あとから思ったけど、路面電車乗ればよかったのに。


ということで、新倉敷まで移動することに。岡山駅構内で買った、1カップ500円のぶどうが美味しかった。

そしてこの時間になると、「暑くなりそう」と感じる日差しを感じるようになった。

電車は、平日の朝だけあって、学生さんや通勤中の方々で混んでる。

もったいないので窓から岡山の風景を眺めることにした。途中、庭瀬駅だったかな?とても長いプラットフォームに続く柵に沿うように、きれーに、等間隔ーに、電車を待つ乗客の方々の立ち位置が見事にキマッていた。あれは何だったんだ?何かCMの撮影とかだったのかなと思うほど見事な等間隔だった。そして皆さんスマホを見てた。


7:50新倉敷駅着。

倉敷に来たんだなと感じた。新倉敷駅北口からボランティアセンターまで、無料の送迎バスを出していただける(https://peraichi.com/landing_pages/view/kuravol)。

岡山駅→新倉敷駅までは500円。20分くらいで着く。

新倉敷駅は静かだった。駅構内のセブンイレブンで昼食を買った。南口は栄えているそうだけど(実際見てないのでわからないけど)、北口は見た感じ店がなさそうだったので、早々とセブンで買っておいてよかったかもなと感じた。

すでに10人くらいバス待ちの方々がいたのにびっくり。

バスが着ていざ向かう。日にもよるんだろうけど、この日は送迎バスいっぱいの人数だった。


真備町に設置されたセンターにて、現地の方々の指示を仰ぎ、チームに分かれて適宜出発。

※来た順に、5人くらいのメンバー編成になる。私のときは、男性3名女性2名。年代も住所もバラエティに富んだメンバーだった。

ボランティアセンターには、

軍手(普通のやつ、ゴム付き、ゴム手袋)、キャップ、扇子、梅干し、塩タブレット、ゴーグル、防塵マスク、タオル、水など、広い体育館内にたくさんの物資があった。

どれも必要に応じて頂ける。変な話、長ズボンでさえ来ればあとはセンターにあるものを使わせていただけば、十分活動に入れそう。そのくらい豊富で驚いた。

※長靴は、衛生的な意味で自分のを使った方がいいかもだけど。

このセンターからまた更に現場に近い「サテライト」と呼ばれる場所に行くんだけど、その際もセンターの方々が、梅干しや飴を持たせてくれた。

サテライト行きのバスの中。大体15分くらいの道のりだけど、真備の町内を眺める。のどかな風景にいきなり土砂の山や重機、植物がまったく生えてない川などが見えた。


サテライトについたら、リーダー役の方が、どちらの御宅に伺いどのような作業をするか、サテライトの方と打ち合わせしてきてくれる。

我々はそれを聞いたあと、必要な道具(スコップやほうき、ちりとりなど)を選び、現地の有志の方の車に乗り、依頼があったお宅まで送っていただく。

↑作業中は、伺った御宅に失礼だと思うので写真は一切撮ってません。なので、先日放送された日テレの番組(NNNスペシャル)を撮ったものを使わせていただきます。

我々の作業も、こういった感じのことだった。

床板の下にたまった土砂をかきだす作業。道具の選定は重要だなと感じた。

骨組みの下にもぐり奥の土砂を書き出す。道具は当然小さいものじゃないと入らない。

また、長そでで良かったことその2。やはり奥の土砂をかき出す際に、思わず腕を地面につけてしまったり、狭いところで作業をするので、何かしらで擦り傷を作る。なのでむきだしの腕よりは、衣服があった方が良いと感じた。


タイムキーパー役の方が、10分経ったら号令をかけてくれ、10分の休憩をした。

助かったのが、この日は結局曇りで、気温がそんなに高くなかったこと。だから体力も奪われず、順調に作業ができた。

メンバーも士気が高く働き者の方々だったのが救われた。休憩中も、お互いの地元の話など雑談しながら過ごしたり、とてもチームワーク良く活動できたと思う。こんな言い方は語弊があるけど、きつい仕事が楽しく感じた。

九州からバスで来た大学生(なんと野宿。大丈夫か。)、東北からいらした50代の主婦の方。転職活動中だからと北陸から1か月くらいずっと活動に加わっている方。県内の自営業のおっちゃん。このメンバーの方々と仕事ができて良かったと思う。

そして今回お邪魔したお宅の奥様が、いろいろと気を遣ってくださった。申し訳なかったけどお手洗いをお借りした。休憩中も一緒に輪になって、当時の様子を話してくださった。

あらためて、どうしたら1mも2mも浸水するのか、想像がつかない。塀で囲まれてるならまだしも、広い地域一帯がこんな目に遭うのがわからない。

やがて迎えの車が到着し、作業は終了。

奥様に挨拶しサテライトに向かう。道具を返し、長靴を洗ったりうがいをして、すべてのチームが戻ってくるまで20分くらい待った。

その間サテライトの方々も、ケガしてるところはないかとか、何かと気を遣ってくださった。

そろったところで、真備のセンターまでバスで戻った。

センター到着。ここで改めて、長靴洗浄などして下さる。

皆さん1日中ありがとうございます。

そして、嬉しいご褒美が。

現地のカフェの方なのか?今時風の若者(誰だよ)数名が、淹れたてのアイスコーヒーとシナモン入りのクッキーをふるまってくださった。

コーヒーが飲みたかったので嬉しかった!

センターの方々も、疲れたでしょうお茶持っていきな等々ねぎらってくれて、会話するごとに疲れが減っていった。

センターの中にいったん戻り、念のため「活動報告書」をいただいた。

11府県ふっこう割の申請のため。センター内には本当にいろんな掲示物があって、体育館内をぐるっと見て回りたかった。もっとゆっくりしてもよかったな。

やがて、新倉敷駅までの送迎バスが来たので、センターの方々に挨拶して駅へ。爆睡して記憶にない。

メンバーの方々とはここでお別れ。皆さんありがとうございました。

今回私が倉敷市に行こうと思ったのが、「ボランティアセンターが非常に機能的」と聞いたのも理由の一つだった。

実際、センター内は物資もたくさんあったり、スタッフの方々も役割分担がよくされていると感じた。また、peatixを使いいつ誰が作業予定か事前に登録しておくことで、センターの方々の受付も楽になったのではと感じた。

※朝センターを訪れた際、私がもたもたしている間に、帽子に貼った名前シールとPC画面を照らし合わせ、「〇〇さんですね。もう受付終わったので進んでいいよ」とおっちゃんに言われたときはすごいなと思った。


そして倉敷に訪れたもう一つの理由が、美観地区に行くこと。

ツイッターで、被害はないのに観光客が激減したことを知り、ぜひ行きたいと思った。

新倉敷駅の隣駅、倉敷駅を5分くらい歩くと、急に訪れる風情ある街並み。

目に焼き付けたいからと写真を撮らなかったけど、1枚くらい風景取ればよかった。こじんまりした通りに続く、なまこ壁(だったかな)の建物。

ここは、いつか時間かけて1軒1軒巡りたい。コーヒー飲んでぼーっとしてたら意外と時間が過ぎて、慌ててお土産屋さんに寄った。おかみさんと女性定員の方が、「遠方からボランティアに来てくれて」と、おまけの吉備団子をくれた。ありがたいのはこちらです。

さよなら美観。また来るね。気になる店がたくさんあったので、今度は本当観光のために時間を作りたい。


そしていざ岡山駅へ。

電車に乗ったら、JK集団と海外の方々が「蜂、蜂!」と駅員さんに助けを呼ぶ。異常に勢いのある蜂スプレーを持った駅員さん現るシュールな光景。


17:50

岡山駅構内は広い。おいしそうな和菓子屋さんもあったけど、松屋で牛丼食べてバスに乗り、いざ広島へ。


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