noteを書くなら”辞書”になるな、”ノンフィクション”であれ。
「辞書になるな、ノンフィクションであれ」というのは、誰かの名言(?)なんかではなくて、ただただぼくがnoteを書くときに気をつけていることです。
個人的なこだわりですが、noteを運用していく上ではわりと大切なことだと思っていて、何をどう書くかという執筆のスタンスを左右しています。
「SEO対策しながら記事書くのはちょっとシンドい」
「バズりたいとかじゃなくて、でも楽しんでもらえるようなnoteを書きたい」
noteを書きながら、もしもそんな風に思っているのだとしたら、すこし気持ちを楽に書くことができるヒントになるかもしれません。
▷ バズとかSEO対策とか気にしなくてもいいと思っている理由
noteにプラットフォームとしての魅力を感じるのは、広告が入れられないところ。いわゆるアフィリエイトとかアドセンスとかができにくいようになっています。そうすると、noteを選んだ時点で”とりあえず広告を踏んでもらう”ための記事である必要がなくなります。
つまり、バズる記事とか、SEOからの流入がめちゃくちゃ多いとかよりも定期的に見に来てくれる常連さんを大切にした運用をするようになる。
飲食店で言うと、大手チェーンでバリバリと店舗数を増やしていく運営というよりも、常連さんを少しずつ増やしながら安心感のある地元の喫茶店のようなイメージを抱いています。
ぼくは実際に、喫茶店のような自分の目や手足の行き届く範囲で仕事をしていたりします。上場しようとか、全国区に事業を展開させようとかという野望はちっともなくて。身近な人達や、このnoteを読みに来てくれている人達と一緒に、すこし幸せになれたらいいなと言う程度です。
だから、ぼくには一度ぽっきりの大量流入はそんなに重要ありません。
それよりは、定期的にふらりと立ち寄ってもらったときに、安心して楽しんでもらえたり、すこしだけでもいいので励まされたりしてもらえるほうが圧倒的に大切。
▷ 「辞書」になるな!
常連さんに楽しんでもらえたり、安心してまた見に来てもらえるような場にするためには「辞書」である必要はありません。
たとえば、ぼくは子育ての記事をよく書きますが「叩かない育児は大切だよね」ということを、そのまま書かないように気をつけます。
なんで叩かない育児が大切なのか。
叩かない育児とは、そもそもどんな育児なのか。
そういったことは、ネットにたくさん載っています。
たとえば、モンテッソーリ教育やアドラー心理学について調べたからといって「モンテッソーリ教育(や、アドラー心理学)とはなにか」を調べたままに書いたりはしません。
本当に詳しい専門家の方が、すでに素晴らしい記事をたくさん出しています。
なまじそれがSEO的にハマって、アクセスが上がったところで「ノウハウ」や「(表面的な)情報」は読み物にはなってくれないと思うのです。
WEBメディアや仕事の設計が理由で、そうした辞書であることが価値であることはいくらでもあると思います。なので辞書であることは、他の専門家の方々におまかせすればいいなと割り切っています。
▷ ノンフィクションであれ!
エビデンスを調べて羅列したり、本で読んだことをそのまままとめても意味がないなと思っています。
そうではなくて、その調べた出来事に自分の体験や経験という一次情報が掛け合わさってはじめて自分にしか書けない物語になるのです。
叩かない育児についての知識を並べるよりも。
自分が子どもを実際に叩いてしまった経験や、そこから感じた反省、そうして叩かない育児がいかに大切かを知った物語のほうが、ぼくだったら読みたくなる。その作者のことを好きになるかもしれないし、また見に来ようと思うかもしれない。
だけど、自分の体験談だけだとあまり魅力的じゃないかもしれないなって考えたりもします。
子どもを叩いてしまった。もう二度としないように反省した。
だと「へー」で終わってしまうから。だけど、そこで知識や情報が掛け合わさると「なるほどねー」と思うようになる。
体験や経験 × 知識や情報
この掛け合わせが、喫茶店のような常連さんによろこんでもらう運営をするうえで大切なんじゃないかと思っているのです。
▷ 辞書になるなら、百科事典や専門書をめざす
情報や知識を上手に面白く伝えられる人もいます。
文章力やユーモアでそれを実現できる人だっています。
でも、体験よりも情報や知識をたくさん伝えていきたいんだ、と思うのなら百科事典や専門書のレベルまで深めていく必要があると思うのです。
「モンテッソーリ教育について、初心者的知識から、ここまで深いところまで完璧に網羅されてるブログは他にはない」
と思われたら、体験なんてまったく入っていなくても十分リピートするでしょう。
町の喫茶店でも、ジャズ喫茶的なポジションとでも言えるかもしれません。
▷ 辞書になるな、ノンフィクションであれ
そうはいってもバズりたいし、PVもむちゃくちゃ欲しいよ、というならそういう方法は調べればたくさんあります。
だけどもしも、あなたの情報発信がアットホームな常連さんのための場所を目指すのなら。
知識や情報に、自分の体験や経験をかけ合わせてみてはいかがでしょうか。
では、また明日。
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