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世の男性に告ぐ「サプライズ家事」を今すぐやめるべき理由。

 やる気はあるけど、時間がなくて家事育児に貢献できてない夫を見ていると、もどかしく感じることが多いのです。なぜかと言うと「サプライズ家事」に頼ろうとしてしまうから。

 サプライズ家事とは、「妻を喜ばそうと思って、こっそりやっておく家事」のこと。
 たとえばご夫婦へのインタビューではこんなケースが聞かれました。

 「必要かと思って洗剤買っておいたよ」→「いや、さっきamazonで注文したんだけど…」
 「今日は早く帰れたから御飯作っておいたよ!」→「…ありがとう、でもお刺し身買ってきちゃった」
 「あ!洗濯物溜まってたから、洗濯機まわしておいたよ」→「今日は子どもの服を洗濯しなくちゃいけなかったんだけど…」

 せっかく「よかれ」と思って家事をして、助けになると思っていたのに。なんならちょっと迷惑がられてしまう。こうしたことが続いて「家事をしても怒られる。しなくても怒られる」なんて悲しい気持ちになっている夫の多いこと。

 また普段家事をしている方からすると、まるで自分がちゃんとできていないと責められているような気持ちになる、という話もよく聞きます。中には、そういう嫌味を込めて「排水溝が詰まって水が流れなくなってたから俺が掃除しておいたよ」なんてわざわざ言う夫もいるようです…。でも、そんな嫌味な気持ちなんてなく、純粋にやっておいただけなのに、なぜか妻が責められたような気持ちになってしまったりする。

 こうしたすれ違いの原因になるのが「サプライズ家事」です。では、なぜちょっと気を利かせて家事をしただけなのにモメる原因になるのか?

 それは、サプライズ家事をする人には「家事とは単発のタスクではなく、流れのあるプロジェクトなのだ」という感覚がすっぽり抜けているから。

 たとえば、搬送する荷物をトラックに積み込んでいる最中に「おれ、今なら運転できます!」ってトラックを走らされたら「おい!まだ荷物積み終わってないよ!」ってなります。

 「A地点寄って、次にBに行って、それから最終Cに行こう」と思って荷物を積んでるのに「おれ、運転するから寝ててください」って到着したのが全部すっとばしてC地点だと「…何してくれてんだよ」となります。

 サプライズ家事のリスク。それは、家事の流れを阻害する恐れがある、ということです。
 ここで誤解してはいけないのは「それじゃ、やっぱり家事は妻の言いなりになっていた方が安全だな」という丸投げ思考。そうじゃないんです。大事なのは「流れ」をお互いにしっかりと把握し合うことなのです。

 そして、時間がない、家事が得意じゃない、という人は「家事の流れ」を把握できていないことがほとんどです。家事の流れを把握していないのにサプライズするから、失敗するのです。

 だからサプライズして「気が利くね」って思われようなんて思わないほうがいい。サプライズ家事が成功するのは、ちゃんと家事の流れを把握できている人だけです。そして、サプライズ家事しようとする人ほど家事の流れを把握できていません。なぜなら本来なら5ポイントの家事貢献を10ポイントにアップさせようという発想が、サプライズ家事をさせるから。何事においても一発逆転を狙うってうまく行かないものです。

 じゃあどうすればいいのか?  ってことですが。サプライズするより、面倒臭がらずにコミュニケーションを取ろうっていう普通の対策がベストです。

 そうやって家事のコミュニケーションをしっかり取っていればだんだん「家事の流れ」を把握できるようになってきます。流れを把握できるようになってくると家事シェアはだいぶスムーズになります。

 サプライズ家事をしようとしているパパがいたら、ぜひ今すぐ辞めて、妻とコミュニケーションを取って必要な家事をしましょう!

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