見出し画像

子どもから親への”気遣い”は、嫌いじゃない。

娘はときおり「これ、うんま(美味しい)!」とほっぺを押さえて大喜びする。

ところが、この仕草がじつは曲者だった。
本当に美味しいときと、じつは苦手な味のときが半々くらいで交じるのだ。

食べている姿をしばらく見ているとすぐにわかる。
美味しいときは嬉しそうにパクパク食べるが、苦手なときは「これ、うんま!」を何度も繰り返すわりに箸が進まない。

最初は意味がわからなかった。
嬉しそうに、美味しそうにしているのになぜ箸が進まないのか。

わからないことは、本人に聞いてみるのが一番だ。

なんで、好きじゃないのに「うまい」って言うの? と聞いてみた。

「だって、そう言ったほうが、パパが喜ぶと思って」

身も蓋もない答えだった。驚いたのは、わずか7歳で娘がそんな気遣いをしていることだった。

たしかに、うまいうまいと食べている姿を見るとついつい嬉しくなってしまう。好き嫌いの多い娘は、彼女なりにぼくをがっかりさせたりしたくないのだろう。

ぼくは彼女のそういう気遣いが好きだ。
「子どもが親に気を使うなんておかしい」と思う人もいるかもしれないけれど。でも、親子だろうとなんだろうと人に対しての気遣いは、関係性をスムーズにする潤滑油でもある。
それを、親で練習していれば失敗しても安心だ。

わが家では「まずい!」と言ったら叱られる。でも「あんまり好きじゃない」なら受け入れられる。作った人への気遣いと、自分の素直な気持ちの表現は両立させられるのだ。

無理して「うんま!」と言う必要は、ちっともない。誰がなんと言おうと、好きじゃないものは好きじゃないんだから。

それにしても、娘の演技はなかなかだった。
ぼくはすっかりその演技に騙されてしまっていたな。


では、また明日。


ーー✂ーー
👉 記事を書いてる三木智有ってどんな人?
👉 子育て家庭のためのお部屋のコーディネートに興味ある人はコチラ
👉 お部屋づくりのコツが知りたい方はこちらのマガジンをどうぞ
👉 人気の記事だけ読みたい、という方はこちら



最後まで読んで下さり、ありがとうございました! スキ・フォロー・シェアなどしてもらえたらとっても嬉しいです。 ぜひまた見に来てください!!