オモシロガリヤを育む探究堂が「知識」の意味を教えてくれた
京都の上京区出町にある探究堂に行ってきました。探究堂とは、子どもたちに探究学習を行なっている塾。
「オモシロガリヤを育てる寺子屋」をコンセプトに「歩く・遊ぶ・企む」活動を通じて、子どもたちの「探究する力」を育んでいます。
http://tanqdo.jp
小学校創設を目指す中で出会った山田洋文さん、通称文さん。
ずっと見学に行きたいと思っていた希望が遂に叶い、行ってきました。
テーマ学習のスタートの日
今日は、これから始まるテーマ学習の初日。
何をするのかを、子どもたちに発表し、ここからどんどんのめり込んでいくという導入の授業でした。
どんなテーマにしても、興味のある子もいればない子もいます。だからこそ、初日の導入は大切で難しい。ここで子どもたちが白けてしまうと、この後の授業への入り込み方が違ってくるんだろうなと思うのです。
今日、文さんが発表したテーマは「ストレンジャーズ」。
様々な種がお互いに関わりあって生存しているんだよね、ということを外来生物についてトコトン調べながら学んでいきます。
まずは「メタメタマップ」を書き出します。
子どもたちが、外来生物についてすでに知っていることや、イメージしていること、感じたことなどを、どんどん書き出していきます。
知識を得ることよりも使うプロセスに意味がある
小学1年と2年の子どもたちですが、図鑑やtvなどの情報ですでに色んなことを知っています。
でもそれはまだ、生きた知識にはなっていません。授業終了後に文さんと話をしたのですが、知識を得ることはゴールではなく、手段。
得た知識を使いながら、知りたいことや探りたいことをより深めていく。
知識はツールとして使ってはじめて意味があるのです。
探究型の学習では、フィールドワークなどを通じてる得た知識を使いながら、その先にある「興味、関心」を深く探っていきます。
この知識を使うプロセスこそが、発表のクオリティや覚えた知識の分量よりも大切なんだろうと思うのです。
子どもたちのワクワクを刺激しまくる
メタメタマップのあとは、在来種と外来種を当てるクイズ。
あらためて、分けてみると身近な生き物に外来生物が多いことに気がつきます。意識してみるって大事。
クイズの後は、カードゲーム。
生物の食物連鎖を遊びながら学べるカードゲームでした。
子どもたちは学んでる、というよりはゲームをひたすら楽しんでる感じ。でも、こうした楽しさを通じて食物連鎖に興味を持っていくわけです。
あっという間の2時間。
子どもたちは、次の授業も楽しみな笑顔で帰っていきました。
通っている学校では、探究学習をやっていなかったり、自由に深くのめり込みながら学ぶ経験をして欲しいと思うなら、探究堂はまさにです。
学校づくりに向けて、あらたにエネルギーをもらえた日でした。
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今日も見に来てくれてありがとうございました。
探究堂の近くにある商店街。帰りにふらりと立ち寄りましたが、とてもいい感じ。魅力的な昔ながらのお店がたくさんで、今度またゆっくりと立ち寄りたいです。
ぜひ、明日もまた見に来てください。
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