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喜劇だから涙が止まらなくなった映画『ライフ・イズ・ビューティフル』

先日、いつか見ようと思っていた映画「ライフ・イズ・ビューティフル」を見ました。もう、最後は嗚咽するほど泣きました。

この映画。
「はい! じゃあここで皆さん泣いてくださいね!」って感じじゃなくてね。最初から最後までずーっと、ちゃんとコメディ。
だからね。泣けて泣けて仕方がなかったんです。

あらすじ
ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。
※Wikipediaより。
主人公であるグイドと、その息子のジョズエはある日突然、強制収容所に入れられることになります。
なぜこんな所へ行かなくてはならないのか、まだよく分からない息子のジョズエにグイドは嘘をつきます。

「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。いい子にしていれば点数がもらえて、1000点たまったら勝ち。勝ったら、本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」
グイドはジョズエに悟られぬよう、明るく楽しくゲームを演じ続ける。

最期まで、息子の笑顔を守り通そうとした父親の物語です。

▷ この物語はなぜ、ライフ・イズ・ビューティフルなんだろう

主人公のグイドのお調子者キャラや、何があってもへこたれない前向きな姿。だけど、そんな彼の姿に共感するわけでもないし、そのポジティブな姿勢に憧れるってのとも少し違う。

映画はどれだけ喜劇で描こうとも、どこまでも悲劇で、最後も爽やかに「ハッピーエンドだった!」とは言いきれない。

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ライフ・イズ・ビューティフルと言えば、この自転車に乗った3人家族のハッピーなポスターだけど、写真からのイメージよりも遥かに辛い状況に家族は追い込まれる。なんと言っても、この映画はホロコーストを描いているのだから。

ここからは、ネタバレが含まれますのでご注意下さい。


だけど、最後まで映画を見てようやくわかった気がしました。「人生は、美しい」なんだなと。

グイドは最期の最期までジョズエの笑顔を守ろうとします。ジョズエをゴミ箱に隠し、自らは背中に銃を突きつけられ、まさに殺されようとしているその瞬間までも。

銃を突きつけられ死地へ向かう途中。ジョズエの隠れたゴミ箱の前を通りかかるとき、グイドはおちゃらけて行進します。「パパは捕まっちゃった!これでゲームオーバーになるけど、ジョズエは最後まで隠れていれば本物の戦車がもらえるからな」
ジョズエは不安になりながらも、まさかグイドがこれから殺されようとしているなんて夢にも思わない。

無事に朝まで隠れきり、救出に訪れたアメリカ軍の戦車に乗り込み、母親と再会したときこう言うのです。

「僕たちはゲームに勝ったよ!」

どれだけ過酷で辛い状況になっても、ユーモアの力でグイドが守り通したジョズエの笑顔。

ぼくはグイドがずっとジョズエに伝えていたメッセージこそが「ライフ・イズ・ビューティフル」なんだなと思ったのです。

▷ 子どもに、親として発していたいことなんて

いま、ぼくの隣では娘が眠っています。
彼女が大人になってどんな人生を歩むのかは、わかりません。

だけど、親として彼女に発信し続けるメッセージこそが「ライフ・イズ・ビューティフル」なのかもしれません。

伝えたいこと、というのとは少し違くて。
それを彼女がどう受け取るかは別として、発信し続けていたいと思うのです。

たぶん。
人生の美しさは、その環境や状況にあるのではなくて。その人の気持ちの中にあるのだと思うから。


では、また明日。

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