娘の弁当を作った250日の振り返り。
「これからは、幼稚園で毎日お弁当がいるんだ」
東京から京都へ移住した1年半前、自分がはたして毎日お弁当を作ることができるのかなと不安になっていた。
娘はひとりでスプーンや箸を使ってごはんが食べられるのだろうか。
お弁当の蓋をちゃんと開け閉めできるだろうか。
いまとなっては、なにをそんなに心配してんだか、と苦笑いしてしまいそうになるけれど、その頃はそんなことでさえも心配だった。
幼稚園の入園まで約1ヶ月。
ぼくは自分が朝起きてお弁当づくりなんてできるのかを試すのと、娘がちゃんとお弁当を食べられるのかを試そうと思って「弁当トレーニング」をはじめた。
これが、はじめて娘のために作ったお弁当。
いまよりも小さかった娘には、とても食べきれる量じゃなかったし、作るのに時間もかかった。
お弁当箱は、どのくらいのサイズがいいかな?
小さすぎて、後でお腹が空いてしまったら困るよな。
そんなことを試行錯誤しながら、毎朝お弁当づくりをしていた。
いつもお迎えに行くと「お弁当おいしかった?」と聞く。
答えは日によってまちまちで、おいしかった! 1番に食べ終わった! 多かった! その日の感想を娘なりに教えてくれる。
お弁当の量についてはいつも悩まされ、大いに反省したこともあった。
娘がお弁当を早く食べ終わらなくて、遊べないと文句を言っていたのはわかっていた。 だから「早くなくてもいいんだよ」「最後でもいいんだよ」「残したっていいよ」と言い続けていました。 遅くてもいいじゃん。
ピカピカに食べてくれることが、嬉しいよ。 こうした許容で、娘が少しでも励まされたらと思っていました。
でも、娘が悔しそうにうつむきながらご飯を食べる姿を見て、はっとしました。 早く食べ終わるように、協力してあげなきゃダメじゃん。 眼が覚めるような気持ちでした。 これまで、ぼくは何をしていたんだろう。
お弁当をたくさん食べてもらいたい、という自分の希望を押し付けるんじゃなくて。
娘が早く食べ終わって、みんなと遊べるように、なんで協力してあげなかったんだろう。
ぼくの中で、娘にどう感じて欲しいのか、そんな価値観まで、お弁当づくりで変わった気がする。
娘のために幼稚園弁当を作り始めて1年半。
今日、ついに250個を達成。
もうとっくにトレーニングではなくなっているけど、いまも変わらず、娘がピカピカに食べてくれたお弁当箱を開けるのが大好きだ。
さあ、明日もお弁当づくりだ。
ミートボール作ってあげようと思っていたのに、ひき肉買うのを忘れていたよ。
どうするかなぁ。
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今日も見に来てくれてありがとうございます。
まだまだ、たくさんのお弁当をつくる日々は続きます。毎晩明日のお弁当を思いながら眠る夜はしばらく続きそうです。
ぜひ、明日もまた見に来てください。
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