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温かい汁なしラーメンを啜りながら、風が気持ちいいねと笑う。

麺、麺、麺づくし。暑くなってくるとツルツルと食べられる麺ごはんが多くなる。
ちょっと前までは暑かろうと寒かろうと丼でごはんを食べたかったし、麺だけだとどうも物足りない気がしてた。だからラーメンとチャーハンはいつもセットだったし、パスタにバケットは必須だった。ん? ちょっと前ったってそんなの20年ほども昔の話か。

もう40を過ぎたというのに、いまだに自分の胃袋を勘違いすることがある。腹ペコでラーメン屋に行けば大盛りにミニ丼を頼んで後悔したり、妻が食べきれなかった弁当を残すなら食べてやろうと意気込んだら一口で限界に達し、静々と蓋を閉じたりする。

どれだけ食べても満腹になんかならなかったあの日は、もう戻ってこないのだ。
だが、娘はこれから食べざかりに突入していく。今はまだ少食だけど、あと数年もしたら年がら年中腹が減ってることだろう。
ぼくはそんな彼女の胃袋を理解できるだろうか。

料理をするとき、自分の腹減り具合にメニューが大きく左右される。腹ペコならガッツリなメニューになるし、食欲がなければ作る気も起きずにさっぱりしたものになる。
ほら、いまだって。暑くなってきたからと麺が続いている。そう言えば子どもの頃続く素麺に文句をタラタラ言ってた気がする。母も食欲がなかったんだろうな。

そんなわけで、今夜は油ラーメンを作った。
暑いから熱いラーメンは食べたくないし、でも素麺よりはコッテリしたのが食べたいしと、汁なしの油ラーメンにした。

娘は袋麺のラ王をこよなく愛している。他の袋麺も食べるがラ王にかなうものはないとのこと。
プライベートブランドのラーメンなら200円くらいなのにラ王は400円くらいする。6歳にして違いのわかる女になってしまった。

そんなラ王醤油味を油ラーメンにする。
温めた丼にスープの素を2/3ほど(全部だとちょっと塩っぱい気がする)時間通り3分茹でた麺をお湯を切って丼に入れてしっかり絡める。温泉卵、メンマ、食べるラー油を乗せる。追い野菜でキュウリ、ネギ。風味づけにシラスも少々加えてみた。

ズルズルズルとラ王のストレート麺がいい塩梅で美味しい。妻の分を出して、自分の分を作ってる3分の間に妻は食べきってしまった。早ッ!と娘が驚いていた。

美味しいものは、早く食べ終わる。それがわが家における食事の真理だ。ラ王がうまい、ラ王がうまい、と娘が不思議な小躍りをして食卓は今日も騒々しい。

窓から冷たい風が吹き込んでくる。温かい汁なしラーメンを啜りながら、風が気持ちいいねと笑う。

では、また明日。


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