子どもは静かに溺れる。

先日、娘がお風呂で溺れかけました。
幸い、何事もなく大事には至りませんでしたが、目撃した妻はかなりビックリして青ざめていました。二度と起こらないように、備忘録として残しておきます。

いつもの習慣でも怖い。

もうすぐ6歳になる娘とぼくとで、お風呂に入っていました。わが家では、お風呂に入れてないほうが娘を引き取って身体を拭いたり、ドライヤーをしたりします。
楽しくお風呂に入り終わってママを呼んだその時に、事故が起こりかけました。

娘は隠れるのが大好きで、いつでもどこでもすぐに隠れようとします。
トイレに行っている間に、テーブルの下に隠れたり、ブランケットに包まって隠れたり。
お風呂では、湯船の中に隠れたりします。

湯船に入って、お風呂の蓋を閉めて隠れる。そして「ママー!」とか「パパー!」と呼ぶのです。いつだって隠れ場所は同じで、隠れているのもバレバレで、それでも「あれー? どこにいるのかな?」なんて探しているふりをすると、「ばー!!!」って出てくる。

毎日のお風呂の、小さな繰り返し。

でも、この日はすこし違いました。
いつものように娘が隠れ、ママが引き取りに来て、「どこにいるかな?」とやって、蓋を開けたとき。
娘はお風呂に潜っていたと言います。

ぼくは、そのときシャンプーをしはじめたところで、妻と娘のやり取りを直接見ていませんでした。

娘はプールでも潜るのが得意。お風呂でも一緒に入っているときに「パパ、見ててな! せーの!」なんて潜る練習をしたりもします。
10秒とか20秒とか潜ると「ぶあー!!」と出てきて「何秒やった!?」と大騒ぎするのです。

そんなことは知っている妻が、娘を慌ててお風呂から引き上げると「勝手に潜ったりしちゃダメ!」と娘に言い聞かせたのです。

それは、いつも潜る練習をしていたのとは様子が違ったということです。
娘は、とても静かに潜っていたようでした。
ぼくも、シャンプーをしていたとはいえ、潜っている気配を全く感じませんでした。

娘がお風呂の中に隠れていた時間は、ほんの5秒から10秒。
娘が隠れて蓋をして、妻が迎えに来て「どこかな?」と言って、ぼくはシャンプーをはじめた。
たったその間に、起こったことでした。それは、とても静かな出来事でした。

幸い何事もなく、娘と「もう隠れるのはなしにしよう」と約束するだけで済みました。

「危ない」は本当に身近にある。

子育てをしていると「あぶない!」と思う瞬間はどうしてもあります。それは交通事故だったり、どこかに手や足を挟みそうになるだったり、高いところから落ちそうだったり、火に近づき過ぎるだったり、様々でしょう。

でも、子どもが成長し、できることが増えてくると「このくらいは」と目を離しがちになります。別に四六時中見張っていることがいいとは思いませんが、やはり危ないときはある。

今回は、妻からそのときの様子を聞いて肝を冷やしました。

家の中でも事故が多いお風呂。
楽しい時間ではありますが、目を離さないように気を付けねばと思いました。

無意識に意識しよう!

毎日生活をしていると、意識的に注意している危険と、無意識に見過ごしてしまっている危険が出てくるように思います。
たとえば、道路の飛び出しなんかはみんな超意識的に気をつけると思うのです。
でも、洗濯機の扉を開けっ放しにしていたとか(洗濯機にも注意書きがちゃんとあります、子どもが中に入ってしまうことがあるからです)、高層階の窓の鍵を締め忘れたとか、お風呂でシャンプーしているあいだ目を離していたとか。

意識的に注意していることよりも、こうした無意識が、もしかしたら大事故に繋がるのかもしれない。
すべての危険を回避はできなくても、この記事がこうした無意識を意識的に注意させてくれるキッカケになればと思います。

では、また明日。

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