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体罰は教育か??

体罰は教育か?
昨日、「シンソウ坂上」というテレビで戸塚ヨットスクールの特集をたまたま目にした。


「体罰は教育」坂上忍と討論する戸塚ヨットスクールの戸塚校長がやばすぎて視聴者ドン引き #シンソウ坂上 - NAVER まとめ

戸塚校長の教育論(教育論と言えるのかは甚だ疑問だが)がヤバ過ぎて非常に不愉快な気持ちに。(テレビの詳細は上記リンクをどうぞ)

これを見ながら感じたのは、彼には彼なりの正義がある、ということ。
だからと言って彼の教育論(?)に共感できる部分も無ければ、公に出る態度も充分に気持ち悪かった。
もちろん、体罰が教育であるなんて、全く思えない。

とは言え、テレビを見て色々と考えるきっかけになり、何となくモヤモヤ〜っとしていた教育についての想いをまとめられました。

親として、教育について学ぶ身として、この3つがとても大切にしたい想いです。

①常識と経験を疑う(エビデンスを知る)
②時代に求められる教育を模索する
③個人の資質を最大限伸ばす

①常識と経験を疑う(エビデンスを知る)
子育てにしても、ついつい自分の経験則や、なんとなく「当たり前」に思われている事に引っ張られてしまいがち。

「昔はこうだった」「みんなこうしてる」「これが常識」はすべからく疑ってかかっていいんじゃないかと思うのです。

例えば体罰が効果的じゃない!という調査結果はちゃんとあるようです。

テキサス大学が50年に渡って調査してきた調査をアメリカ心理学会発行の学会誌「Journal of Family Psychology」に論文として発表しています。
これによると日常的な体罰は、「両親や社会に対して反抗的になる」「攻撃性が強くなる」「精神疾患を発病する」「認知機能が低下する」との結果が出ている。

体罰は躾にまったく効果がなかった! むしろ逆効果であることが判明! 精神疾患にかかる恐れも! - NAVER まとめ


つまり「体罰は効果的!」って信じて疑っていない人達の根拠は、ただの個人的な思い込み&経験則でしかない。

であれば、体罰よりもずっと効果的に、その子の資質を引っ張り出してあげられる方法はないのか?を模索する事こそが、親や教育者としては大切なはず。

②時代に求められる教育を模索する
教育に完全な正解ってないんじゃないかと思います。
それこそ、時代によって求められる人材も、教育のあり方も変わっていく。
戦前の軍国主義時代には、「服従」が求められ、そのために「体罰」は有効だったのかもしれない。
でも、今は時代が違う。

時代が変われば、これまで良しとされていた様々な事が是でなくなる事はある。
受験戦争で勝ち抜く事が、幸せになる教育だった時代は、いま終わろうとしています。
それに代わって、探求を通した学びが取り入れられたり、認知能力だけでなく、非認知能力をのばす事が重要になってきたりしている。

良くも悪くも力を持っている親や教育者こそが、そういった時代をよむ目を養わなくてはいけないのだと思うのです。

③個人の資質を最大限伸ばす
個人個人が最大限パフォーマンスを発揮できたら、チームも凄い事になる。
個の力と、組織の力って密接に関係しているのだと思います。
だとしたら、個々が最大限伸びやかに成長するって何よりも大切なんじゃないかと思う。

伸びやかに資質を発揮する子ども達を「言う事を聞かない」「甘えてる」と両断するのは、ただ自分のマネジメント力の無さをさらしているだけ。
コントロールするよりも、一人ひとりと向き合うこと。それは教育者個人のスキルの問題ではなく、それが現実的に不可能なシステムに問題があるんじゃないだろうか。

さいごに
色んな教育が世の中にはある。どれが自分の子どもにとってベターなのか、それを親が選択できるリテラシーは大切だよなぁって思うわけです。

※この記事は2018/4/27、LINE BLOGに掲載したものになります。

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