子どもに隠さなくてはいけないこと
引きこもりについて、いま色々なことが言われています。そんな中、野本響子さんのnoteを読みました。
そして記事の中でも紹介されているこの言葉。
俺の経験上、子供が問題行動を起こす家庭では、「親が、子供に本当のことを言っていない」というケースがとても多かった。「本当のことを言う」とは、ずばり親自身がどういう人間で、どういう生き方をしてきたのか、いいところも悪いところも含めて子供にきちんと伝えることだ。
押川剛氏ブログ:https://www.oshikawatakeshi.com/?p=6251
子どもに嘘をつくということについて、色々と考えさせられました。
嘘をつかれ続けていた子ども時代
わが家は「大人のことだから、子どもには言わない」という隠し事がとても多い家庭でした。
親の仕事のこと。
お金のこと。
親族との関係や、生い立ち。
大人同士の会話。
母親の年齢。
母親の年齢とかって、もはや笑い話ですがうちの母は永遠の33歳でした。なぜだか、母の誕生日祝いをしたことがなく、中学卒業くらいまでずっと33歳以上になることがありませんでした。
また、親族との関係性についても何を聞いても「そんなことは知らなくていい」の一点張り。子ども時代のぼくにとって、世の中は「知らなくてもいいこと」で溢れかえっていました。
なので、結婚をして妻が自分の家族のことを色々と知っていることにちょっとびっくりしました。
嘘をついていることは、すぐにわかる
子どもって、親が嘘をついているとなんとなくわかってしまいます。ぼくは、親が何かを隠したりごまかしたりしていることはすぐにわかりました。(そもそも嘘をつくのが人並み以上に下手な親です)
そうすると「どうでもいいや」という気持ちが自分の中に芽生えてしまう。
ぼくの場合は、だんだん家族への興味を失っていきました。
子どもにとって、もっとも身近な大人は親や家族です。
そうした存在が、自分に対して本音を隠し、適当な言葉で濁したりごまかしたりする。この事実は、当時の自分にとって不本意だったし、大人になることを怖く感じさせもしました。
大人になるということは、人に言えないことや隠し事が増えるということでもあると思っていたのです。
大人が子どもを信じてないから、子どもにも信じてもらえない
思えば、親が子どもに本当のことを言わないのは、それを他人に口外して欲しくない、ということもあったのでしょう。
だけど、口外して欲しくなければその理由も含めて子どもに伝えればいい。
適当にごまかし、嘘をつくというのは、子どもとのコミュニケーションをさぼっていると言えなくもないかもしれません。
これって、子どもの頃だけでなく大きくなってからも親子関係に結構関係すると、最近になってハッキリとわかりました。
ぼくはわりと自分の人生に関する大切な決断を、親に対しては事後報告で伝えるところがあります。聞かれれば答えはするけど、自分からは話さない。
つまり、相談をしません。
親子ってそんなもんかなって思っていたけど、妻を見ていると親子で本当に色んな話をしています。
こういう親子関係って本当にうらやましいな、と思うのです。
聞いてきたことには誠意を持って答える
娘も、大きくなってきて色んなことを聞いてくるようになりました。
これは答えても理解できないだろうなー、ということもたくさんあります。それでも、なるべく理解できるような言葉で答えるようにしています。説明しているうちに興味を失って、違うことを話し始めたりもするけど、満足したのならそれでいいかなと思ったり。
ただ、娘とは「親に聞いたり話をしたことは、ちゃんと聞いてもらえる、話してもらえる」という関係性を築いていきたいと思うのです。
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今日も、見に来てくれてありがとうございました。
親子って面白いもんだなって、改めて思います。正解のない子育て。
だからこそ、せめて真摯に向き合う姿勢だけは忘れずにいようと思うのです。
ぜひ、明日もまた見に来てください。
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