一所懸命に仕事をしようと思ったのは、サゲでかんだ落語のおかげ。
ゆるゆると生きていたいって思ってた。いや、今だって「ガツガツ」よりは「ゆるゆる」がいいって思ってる。
けどね、一生懸命に仕事をしてる人ってカッコいいし、やっぱいいよなぁって思う。
ところで、自分の仕事における一生懸命ってなんだろう。
▶ 何に一所懸命になるか
子育てとの両立。これが自分が何よりも大切にしたいことで。このバランスを崩すことはいくら一生懸命がいいと言っても望まない。
だから、なんでもかんでも完璧主義で取り組むこと、じゃない。
何に一所懸命になるかってことだ。
一所懸命の「一所」は一か所のこと。つまり、ひとつのことに力を尽くすというニュアンスがある。
自分が全力を尽くしたい所が、どこなのか。
何でもかんでもできるわけじゃないからこそ、見極めが大切になる。
▶ 「喜んでもらえること」にこそ全力を
以前も書いたけど、自分の仕事に価値を感じるとしたら、それは人に喜んでもらえた瞬間。
それがあるから、大変でも「がんばろう」って思える。
むかし。
まだ講演の仕事を受け始めたばかりのころ。
がんばって講座を作って話をしても、会場の中の何人かが眠ってしまうことがあった。
中には、あからさまに聞いてない人もいたし、休憩から戻ってこないなんて人もいました。
「聞きたくないなら、帰ればいい」
「せっかく時間を使って参加してるのに、寝てるなんてもったいない」
ぼくはそんな風に、相手に対してイライラしていました。
でも、ある時からそうは思わなくなったのです。
それは、寄席を聴きに行ったときのこと。大好きな神田松之丞(現、神田伯山)の講談が聴けると出かけていった。
圧倒的気迫でした。
神田松之丞がじゃありません。いや、松之丞はもう間違いなく圧巻なのですが、その前に登場した落語家さんたち。
その日前座をつとめた落語家さん。大事なサゲをつっかえてしまいました。でも、そのままじゃ終わらない。そこからひと笑い返し、次の落語家さんもそれをイジってひと笑い。
なんと言うか、ここに来ているお客さんたちを目一杯笑わせるんだって気迫が満ちていたように感じたのです。
上手い下手の前に、演者の熱量はお客さんに伝わる。
それを体験して、これまで自分が下手くそなのをお客さんのせいにしていたことに、ようやく気がついたのです。
人を惹きつける講演と、そうでない講演は明確にある。
それは、最低限「来てる人たち全員に、喜んでもらうんだ!」という気迫を持って挑めるかどうか。
所詮は精神論のようですが、どんな仕事やサービスにおいても土台としてその心意気がなければ、喜んでもらえる仕事はできないのかもしれません。
だからやっぱり。
喜んでもらえること。そこに一所懸命になろうと思う。
それって、なかなかいい働き方じゃないかなって思うのです。
では、また明日。
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