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【読書録】LINEで子どもがバカになる 「日本語」大崩壊(矢野耕平・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』というオンライン読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、最後に何をするのかを宣言します。

いつも発表するときに、引用箇所を入力したり、Kindleから自分にメールで送りコピペしたりするのですが、それを消すのってもったいない。

あ!noteに残しておけば一石二鳥。
ということで、発表内容をまとめた記事を書き続けています。

読書会は、一般の方でもお試し参加もできるので、興味のある方はぜひ!

読書が苦手な方も、読書習慣が手に入ります!
読書が得意な方は、ワンランク上の読書が身につきます。

ビジョナリー読書クラブのお試し参加の詳細はこちら。

今回読んだ本はこちら。

いつものように、Kindle Unlimitedで気になった本を物色。最近「日本語力」について考えることが多いので、ピンときたのでダウンロード。LINEを使うことはほとんどないのですが、LINEならではの話があるのか!?

それでは早速ご紹介しましょう。

【引用その1】内輪の会話

LINEは閉鎖的な空間を構築することができる。言い換えれば、内輪の言語のみで成立する場なのである。そのため、第三者を意識しないで済み、会話内容がいつの間にか稚拙なものになってしまうのだ。

対面でも閉鎖的な空間で会話がなされることがあります。でも、対面だったらもうちょっと考えるようなことでもLINEの画面上では、もっと考えなしに行われているように感じます。

また、通常の会話なら「そんなこと言ったらだめだよ」「もっと相手の気持ちを考えなさい」とか第三者に怒られる可能性を考えてもう少し考えて話すでしょう。しかし、閉鎖空間だと、その発言内容に拍車がかかり、強い言葉を使ってしまう可能性も高そうです。

語彙に目が向かなくなり、スタンプや単語などでの会話になると、文章の構成力も低くなるように思います。


【引用その2】作文に顔文字!?

聞くところによると、最近の中高生の中には課題作文の中で堂々と「顔文字」「絵文字」を書き込む子どもがいるとか……。
当たり前の話だが、人間はことばで思考する動物だ。ことばを用いずに深く物事を考えることはできない。ことばが豊かな人は複層的な思考回路をもって物事に処することができる。逆に手持ちの語彙が貧困であれば、物事を浅いレベルでしかとらえることができなくなってしまう。

冗談のつもりで使うならまだ理解できますが、真面目に書いていて顔文字を使ってしまうなら、それはかなり危険な状態だと感じます。

以前、マインドマップ開発者のトニー・ブザン氏と対談をしたことがあります。その時は、「イメージを使って考えるのがいい」と言われたことを覚えています。しかし、アウトプットをする場合、あるいは人とわかり合いたいならば、どうしても言語をつかったコミュニケーションが必要です。

語彙力がなければ、相手に伝えることが出来なくなります。
これは本当に重要な問題だと思います。


【引用その3】人は母語で考える

人間は「母語」でものを考える。
すなわち、日本で生まれ育った人間の多くは「日本語」で思考をおこなう。だから、他言語を学ぶ際は、それをいったん日本語に置き換えてから解釈しなければならない。
その「母語」の運用レベルが低ければどういう事態が起こるだろう。これはすぐに理解できるはずだ。
そう、日本語運用能力が貧困である人間は、他言語をいくら学んでも「母語」以上のレベルには到達できないのである。他言語を自在に操り、その言語圏にある人々と円滑なやり取りをおこない、心の交流をおこなうためには、基盤となる「母語」の力が高いレベルで備わっていなければならない。

私は日本生まれ、日本育ちです。両親もずっと日本語を使っていますから、幼少期から日本語を使っています。(というか、他の言葉はしゃべれません)

そうなると、私が考えるときに使うのは日本語です。

私が100の言葉しか知らないなら、それだけで考える必要が出てきます。言葉を1000、2000と知っていくと、それだけ思考のパターンが複雑化することが出来ます。

「もっと前」ではなく「あと10cm前」このように伝えたら、明確に伝わります。これが「いい感じで前に」だと伝わりませんからね。本当に言葉の多さ、さらにそれを使いこなせることは重要です。


まとめ&宣言

私の仕事は「ビジネスメールのコミュニケーションを教える」ことです。仕事のコミュニケーションは、的確に伝えることが重要です。そのため、相手がわかる言葉を使うように指導しています。しかしそうなると、語彙力はふやせません。

昔だったら仕事で当たり前に使ってた「ご査収ください」も意味が分からない人がいます。ただ単に「受け取る」だけでなく「よく確かめて受け取る」ことですが、意味が分かっていないと誤解が生まれます。

これから、語彙力も意識しながら研修やセミナーの現場では指導していきます。


今回読んだのはこちらの本です。


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