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カートなんて論外

スーパーに行くと入り口に買い物カゴが置いてある。
わたしはたいてい素通りする。
それはなぜか。

例えばイオンのように、どこからでもスーパーに入っていけるような構造の場合、カゴの場所を経由するのがめんどうだから。もうひとつのパターンは、買うものはひとつだけ、もしくは買うものが売っているかどうかわからないから、必要になったら店内に置いてあるカゴを取ればいいと思っているから。
なんだかんだ言って、当初の予定よりも買い物が増えることが常なので、両手に商品を抱えてカゴを探すことが多い。ほとんどが入り口にまとめられているため、店内のカゴ置き場は少ない。ちょっとイライラする。そうなるとわかっているのに、今日もカゴを探して店内をウロウロする。
またやってる。と思う。

今日もやっぱりカゴを持たずに先に商品を手に取り、でも行きつけのため店内カゴの位置を把握していたので、慌てず取りに向かったところ、前方からかわいらしい女子高生くらいの子がやってきた。彼女の目当てもカゴのようで、「あ、同志だ」と気づいたわたしは、ちょっと足を止めて彼女に先をゆずった。すると彼女はわたしの意図に気づき、軽く会釈をしてくれた。
それだけでわたしはとてもハッピーだった。

声を発していなくとも、周りをよく見ているタイプの人の場合、わりと意思の疎通ができる。でもそういう人の割合はそれほど多くはない。(嘆くほど少なくもない)なので、こういう場面での人との出会いが、わたしはすごくうれしいのだ。(出会いっていっても喋ってもないけど)
譲り合い、のようなものが、個人的に好きだから。

ちなみに駐車場で車を停める際、空いたところに停めるために左折しようとしていたら、遠くから直進してきた男性に停められてしまった。「先に待ってたのに!」とイラッとしたため、相手の人相を確認してから(重要)、苛立ちを表現するためひと睨みしておいた。(器は小さく、気は短い)

対照的な出来事だが、いい方が後に起きてくれたのも粋な計い!




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