舞台『夏の砂の上』を観る前に勉強したこと。
戯曲 『夏の砂の上』を読んで、長崎という街のことも、歴史も、あまりにも知らないな…と思い、少しだけでも理解しておきたいと思って観劇する前に少しだけ勉強をしました。
戯曲に出てくる渇水高等学校などを検索すると実在する場所でした。(ハローワーク長崎もありました。)
そこは(1945年8月9日)原爆が落とされた中心地からすぐの場所でした。
そのすぐ横には浦上川という大きな河が流れていました。
(明雄ちゃんが流されていた川ですね…)
浦上川を検索すると鎮魂の場所と書いてありました。
灼熱の大地にあっては水は文字通り『命の水』だったけれど、被爆し水を求めた沢山の方で埋め尽くされた。…また、その水を飲んだ方も第二被爆して、時間が経ってから多くの方が命を落とされたと…。
被爆後、爆心地に近い辺りは「とても住めない」ということで避難勧告が出され、多くの方が全国各地に移り住んだものの、幼い子供や、重病人を抱えた人、移り住んだ先で「原爆はうつる」と差別を受け、やむを得ず戻った人などがバラックを作り生活を始めた。と書いてありました。
また、その場所に再び住めるようになるには、本当は70年はかかるだろうと言われていたと。
そういう場所で、治さんは生きているんですね。
また実際に(1982年7月23日)、集中豪雨により、浦上川周辺に大水害が起きていました。
(明雄ちゃんの命日は7月23日かな?)
今まで普通に生活していた場所が一瞬で壊されてしまう。
自らの意思とは関係なく、突然多くの命が奪われてしまう。
それでも人々は、また新しく築き、生きていく。
そんな街なんですね。。。
主人公の治は突然職を失い、家族にも去られ、ぼんやりと生きている。
今年(2022年)の夏も、いつまでも暑くて、10月頃まで冷房を入れていました。
うちは冷房もあるし、直ぐにシャワーも浴びれる環境だけど、茹だるような暑さの中、坂を登り下りして、冷房も無く、水も断水しているなんて…想像しただけで何にもしたく無くなる状況だな…(苦笑)と戯曲を読みながら思っていましたw
あと、水が無くて喉も心も渇いているだろうけど、訪れる全員、暑さで体は汗でじっとりとして……臭いも凄そう……
ある意味まさに人間臭い、人間が生きていると感じる環境の中でのお話なのかもしれないな、と思いました。
松田正隆さんについて調べていると、長崎のお話、戦争についてのお話が沢山出てきました。
(長崎が舞台では無いけれど)原田知世さんが松田正隆さんの戯曲を元にした映画『紙屋悦子の青春』という映画で主演をされていました。
インタビューで、お話を書くのに行き詰まった時、(松田さんの)お母様のお話を題材に戯曲を書いたとおっしゃっていました。
(原田知世さんは長崎出身でしたね)
映画の感想を読んでいると、、
『まあ、ドラマティックじゃないからこそ、じわじわくるのだ。』
『大体が対座した形で進んでいく。 舞台のセリフ中心の様な雰囲気。 アクションはほとんどない、じーっと座ってしゃべくり合う。』
映画は観ていませんが、『夏の砂の上』に空気感は似ているのかな…?と。
不思議なご縁になんだか嬉しくなったりしました♡
『夏の砂の上』東京公演も折り返し…
そして、地方公演ですね。
これから観劇される方の少しでも参考になればと公開してみました。
最近また流行り病の状況がまた厳しくなってきました…😢
どうか無事に皆様が舞台を観れますように。
そして圭くん達が最後まで無事に走り切ることが出来ますよう心からお祈りしております…🙏✨✨