見出し画像

世界記録から見る5000mの走り方。

5000m(5km)っていうと
走り始めたばかりのランナーが始めて出るレースの距離である。
距離もフルマラソンと違い短く、疾走時間的にもさほど長くない。

ただ、5000mという距離は奥深い。
高校生~社会人まで年齢も幅広い種目であり、
高校生のようなジュニア選手でも日本選手権に出て戦える種目である。
また、市民ランナーでもフルマラソンに生かせるスピードを身に着けられる種目である。

世界記録から見ると


5000mの世界記録保持者は
ウガンダの J.チェプテゲイ 
タイムは12:35.36 である。

WR 12:35.36

ラップは以下の通りである

●1000mごとのラップ
 1000m 2:31.87
 2000m 5:03.77(2:31.90)
 3000m 7:35.14(2:31.37)
 4000m 10:05.46(2:30.32)
 5000m 12:35.36(2:29.90)

●400mごとのラップ
 1. 60.70
 2. 61.70
 3. 60.64
 4. 60.41
 5. 61.25
 6. 60.91 
 7. 60.03
 8. 60.10
 9. 60.18
 10. 60.33
 11. 59.97
 12. 59.64
 13.30.27(200m)

このレースはペーサーが2600mまで。
前半3000m 7:35.14
後半3000m 7:31.59
と後半のほうがペースが上がっている。

1000mごとのラップを見ると3000mまでイーブン。400mごとのラップを見ても4000mまでが60-61秒前後。
ラスト1000mは59秒台のペースで展開している。

ここからみると
前半はイーブンペースでレースを展開し、
後半まで余力を残していることがわかる。

ここから推測するに
5000mのタイムの出しやすい方法は
・3000mまで余裕を持てるイーブンペースで走る
・前半3000mと後半3000m(2000-5000)までのラップが後半のほうを速くする。

この2つが5000mでタイム出す秘訣であると私は考える。

市民ランナーでもできるのか?

今度は市民ランナーである僕が5000mの
自己ベスト出した時のラップを見てみると

●1000mごとのラップ
 1000m 3:11.6
 2000m 6:24.3(3:12.7)
 3000m 9:36.9(3:12.6)
 4000m 12:48.7(3:11.8)
 5000m 15:58.1(3:09.4)

●400mごとのラップ
 1.77.4
 2.75.8
 3.76.3
 4.76.8
 5.78.0
 6.77.1
 7.77.1
 8.76.4
 9.76.8
 10.76.9
 11.77.7
 12.77.6
 13.34.1(200m)

このレースを見るとほぼイーブン。
76-77で刻んでいる。

前半3000mのラップが9:36.9
後半3000mのラップが9:33.8 と
後半3000mのラップのほうが早い。

スピードは違えど
レース展開は似ており、共通している。

やはり市民ランナーでも
世界記録保持者と同じ展開は可能である。

5000mの最初の3000mを早く展開して走ったこともあるが、その時よりメンタル的にも肉体的にもダメージが少ない。"余力"を持って走れるのである。

5000mのタイムの出しやすい方法は
・3000mまで余裕を持てるイーブンペースで走る
・前半3000mと後半3000mまでのラップを後半の3000を速くする。

以上のことができれば5000mのタイムは出る。
5000mで辛いのは3000m以降。
ここまで比較的余裕を持って走ることが出来たら
タイムは自ずと出ると私は考える。

"勝負は3000m以降から"
これが5000mの合言葉なのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?