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物を沢山持っても、『生活』は豊かにならない。


引っ越し1週間前になり、荷物をだいぶ整理した。履いていない革靴が2足もあったので、専門店に買取をお願いしたら一つは500円。もう一つは2500円の合計3000円だった。

どちらも本革のブーツで、カビが生えてしまったことが致命傷だったらしい。カビ取りをしなければ買い取ってもらえない店もあると店員さんが言っていた。正直もっと高く売れると思っていたのでショックだった。二つともそれなりの値段で買ったものだったけど、自分の足のサイズに合わなかったり、靴擦れが酷くて放置していた。引っ越しというきっかけが無ければずっと手元に埃とカビに塗れていたのかもしれない。

引っ越しの準備をすると分かるが、使っていない物が溢れている事に気付く。自分は余り物は買わない方だと思っていたのに、こんなに使わない物があったのかと苦戦している。何か必要の時のためにと買った物は一度も使わずに捨ててしまったし、服も着ていないものが多かった。


物が沢山あればそれだけ生活を彩ってくれるものだと思っていたが、本当は違う。物が増えれば増えるほど執着が増える。

まだ使えるから、何かあった時の為にと取っておいた物は結局使わない。毎日使う物はどんどん消えて無くなっていくものか、シンプルで質素な物が多い。派手な柄の服はすぐ飽きて着なくなったし、売っても10円ぐらいの価値にしかならなかった。

物には流行りがある。僕たちは流行に乗って色んな物を買ってしまうが、時が過ぎれば別の流行に移っていく。そして、また買ってしまうという悪循環に陥る。結局、お金をただ消費しているだけになってしまう事に気付いてなかったと思う。

今日受け取った3000円を見て、僕は物を買う時に、どうすればより自分の生活を豊かに出来るか意識するようになった。僕の買い方は安い物を沢山買ってバリエーションを増やしていたが、今後は物を少なくして、質が良くて、シンプルで長く使える物を買うことを目指したい。誰もがやっている事かもしれないけど、例え値段が高くても5年、10年履ける靴を買うなら物を少なく出来て、飽きも来ず、長く手入れも出来るのだ。


物を沢山持つ事は、自分の『豊かさ』に繋がらない。

物への愛着が分散してしまうし、一個のものを大切に扱う事が出来なくなってしまう。ミニマリストを目指すというより、一個一個の物とちゃんと向き合う事にした。本当に生活を良くしたいのなら、お金は惜しむべきでは無い。一生向き合って付き合っていく『』を買うべきだ。安くても高くても、自分の生活を豊かに繋げてくれる良い物を買おう。










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