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宿なしジプシーが「宿坊」してみたらめっちゃよかった件

思いついた。
出張の帰り道「そうだ、京都へ行こう!」で、有給消化の中日に出張いれたらいいやん、宿泊は自費で。退職まであと4日。ナイスアイデア。

ただ、そんな急に思い立っても桜のベスト&ハイシーズンの京都…
全く宿がない。

お庭の桜がキレイに咲いてました

友達に話したら
東京のビジネス<ドバイのシェラトン
とかになってるらしい。
価格バグってます😥

で、「宿坊」とかどう?やってみたかったし。でググったらヒット!

智積院の中にある智積院会館。

普段から無信仰な私が泊まるビジネスがない宿無しジプシーてだけで泊めていただけるんだろうか…

hpには「どなた様でもご宿泊いただけます」て書いてくれてるし…とにかくその日は全身全霊で朝のお勤めに参加させていただくので、泊めてください!とりあえず気合で。

とはいったものの、朝のお勤めが「ロビーに5:40集合」…早起きが何より苦手なダメ通関士の私。ハードル高すぎるやろ…
テレビもWi-Fiも完備されてて、朝のお勤めも精進料理も希望者のみ。不参加も通常食も選べる。観光もできて出入りも自由。設備も超キレイ。

いや、「宿坊」してみたかったところに、こんなにも寄り添ってくれてる(勝手に全肯定)施設はほかにはない。
なんとしても起きる!で、せっかくだから朝食は精進料理で!
※色々な宿泊プランがあり、私はライトなプランを選択。もっと「修行」て感じのタフなプランもありました。

朝アラームで奇跡的に起きれた。
着替えて僧侶の方のアテンドで
いざ「朝のお勤め」へ!
ざっくり
①金堂:たくさんの僧侶の方の読経が響く中、私たちもお導師様の後に続いて文を唱える。お授けの文という用紙が配布されるのでそれを見て唱える。
②明王殿:護摩木を炊いてお願い事をする。
通関士を辞めて崖っぷちになるので、そのこととか健康とか家内安全とか祈れるだけ全力で祈る。

金堂

焼香とか作法がよくわからなくてやや焦る。外国人観光客に紛れて粗をめだたないようにしてみる(緊張)
わからないなりに精一杯やりとげた。

お堂から出るときに「お守り」を授けていただく。なんだか得した気分。

「朝のお勤め」が終わると、希望者は僧侶の方のアテンドで境内の拝観。
国宝の襖絵、利休好みの庭、門についても説明していただき、知らないことばかりでとても面白かった。

池の底の泥と鯉で自然に濁るように設計されてるらしい

それが終わると、朝食。
私は精進料理の朝食を選んだけど、だしがきいていてどれも美味しくてボリュームもあって満足。

お部屋にはバストイレセパレートでついているけど、1階には大浴場もあって23時まで入れる。
朝は大浴場はしまってるけど、ちょっとお堂の中が寒かったので、朝食の後お部屋の湯船につかって体を温めました。
寒い時期に朝のお勤めに参拝される方は、靴下とかレッグウォーマーを準備していったほうがいいかも。

10時チェックアウトで荷物をフロントに預かってもらってから宝物館と三十三間堂と法住寺も参拝してくる。

宿泊者は宝物館の拝観料無料

ハイシーズンの京都、ビジネスホテルが狭い部屋でも¥30000弱だったのに、ここまでしていただいて、きれいなツインで¥16300。

結果、大満足の宿坊体験でした!

普段から信仰心とか特になく生きてるけど、
朝の荘厳な空気の中、お勤めしてお祈りして良い気分になり、急に「御朱印帳」を購入してしまうくらいテンション爆上がりでした。
もともと「歴史の教員免許」取得して「歴史」を専攻してたからここにきて、テンション上がったのかも。

宿なしジプシーから「宿坊」してみたけど、めっちゃよかった。また行きたい。

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