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タンザニアで見つけたカッコいい『日本』

マンボ!

タンザニア在住ライターのほりとも(@tmk_255)です。

日本ではあまり知られていないけれど、ここアフリカのタンザニアでは『日本』を見ることが多いんです。どんな日本?

日本人でも日本食でもなく、日本が誇るあれ、そう、『日本車』です。

日本で役目を終えた日本の中古車が、遠いアフリカまで来て、第二の人生をスタートしています。タンザニアの私が住む町を走る車の90%以上は日本車ではないかと思うくらい。そのあまりの多さにびっくりします。

そんな遠いアフリカでがんばっている我らが誇るメイドインジャパンの車の活躍ぶりを日本にいるあなたにも知ってほしい、そう思い、今日はそんなタンザニアで見つけた日本について書いてみます。今回の記事に出てくる日本車の写真を見たら「お!うちの近所の車じゃないか」なんていう発見もあるかもしれません。


日本の温泉や幼稚園

タンザニアに移住して、びっくりしたのは、町のあちこちを走る車に日本語が書かれていること。「〇〇幼稚園」「〇〇温泉」「〇〇教習所」「〇〇英会話学校」「〇〇塾」まで、びっくりするほど、そのままのロゴが残っています。

私の写真コレクションの一部をご覧あれ。

那須自動車学校
生徒募集中の栃木プラウドFC
埼玉 S-win 水泳教室でした
トリオ ド天国?
よく見ると「聖母幼稚園」ですね。


割烹の矢 ?
日本レンタカーシステム北九州
よし野
加藤製作所

日本語の記載をがんばって消している車体もありますが、ほとんどが、そのまま。「こんな適当な感じも、タンザニアっぽくて良し」なんて思っていた私ですが、アフリカのビジネスに詳しい人によれば、これにはちゃんと理由があるそうです。それは、盗難にあった時に、見つけやすくするため。だから、あえて日本語をそのまま残しているのです。

そんな日本語そのままの日本車を見つけると、日本人の私は「お~!この車は那須を走ってた車なんだな」「これは成田空港で活躍してた車か~」なんて、タンザニアに到着する前の、彼らの日本での活躍ぶりを想像して、ニンマリとしてしまうのです。

私の車も日本語をしゃべる

わが家の愛車ももちろん日本車。トヨタのランドクルーザー・プラドです。

これも日本から輸入したので、はるばる海を渡って、名古屋からタンザニアに到着しました。運転があまり得意でない私が、こんなに大きな車を運転して良いのだろうかと、最初はびくびくしていましたが、舗装されていないでこぼこ道が多いタンザニアの町での運転には、とても頼りになる相棒です。


でこぼこ道を多い

プラドに乗ってびっくりしたのは、ナビの設定が名古屋のまま。そして、日本人の私が説明書を見て設定を変えようとしてもうまくできず。だから、タンザニアを走る今も、ナビからは「右を曲がってください」「まっすぐ進んでください」など日本語のナビ音声が出てきます。

タンザニアの町を走るのに名古屋のナビ

これ、日本人の私は、「設定が変えられないから、まあ仕方ない」でそのままにしていますが、日本語がわからない外国人の人は気になりますよね。

だから、タンザニアに住む外国人の友達からはよくこんな依頼がきます。「日本語わかるの?うちの車も日本車なんだけれど、日本語が聞こえてくるの。なんて言っているのか教えて。そしてできれば、この音声を止めてほしい」

だいたいどれも「xxを挿し込んでください」などの車をONにした最初の音声なのですが、機械オンチの私には、音声の止め方も、設定の変え方もわからず、何を言っているのかを教えてあげるくらいしかできません。

こうやって、タンザニアには、日本語が聞こえてくる日本車をどうすることもできずにいる外国人のドライバーがたくさんいます。(日本人の私も、どうすることもできていないけれど)

どうしてタンザニア?

そもそも、タンザニアにはどうしてこんなに多くの日本車が走っているの?

そりゃ、もちろん『日本製の品質の良さ!』ですよね。町のあちこちで見かける中古車のお店やレンタカー会社は、どこもこんな表記をしています。

「信頼できる日本車あります」
「ベストクオリティーの日本車あります」
「安心の日本車を専門にしています」

こうやって、日本の車があることを声高に宣伝している言葉を見かけます。

さらに、タンザニアはインド洋に面しており、私が住む町ダルエスラサームは港町でもあるので、アフリカに輸入される車がまずここに到着するというのも理由のようです。

港に到着した大量の日本の中古車

それから、タンザニアは日本と同じ左側通行。世界で左側通行の国は実は35%ほどと少数派。左側通行の国には、日本やタンザニア以外には、イギリスやインドが含まれています。

こういった理由から、タンザニアには日本の中古車が多いようです。

町を走るに日本車たち

おわりに

日本車の品質の高さがここタンザニアでも評判が高いことは、私の日本人としてのプライドをくすぐります。そして、こうやって日本で引退した日本の車が、アフリカで大活躍している姿を見て、嬉しくなるのです。

町に出かけると、どこかで必ず日本語が見つかる、そんな楽しみを知ってからは、出かける時はいつもスマホのカメラを構えて出かけます。だから、今日も、私は、日本の車との出会いを探して町にくり出します。

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