アメリカ激闘記⑥ (仮)
…3ヶ月目… この頃はもう、ある程度の距離ならひとりで買い物にも行けるようになっていたし、Denny'sのシート(座席)が大概、油でベタベタなことや、男性メンバーで行くストリップにも大分慣れてきていた。
打ち上げがてら慣れないダンスバーに行けば、しどろもどろしている僕を、(ピンクレンジャー役の)マリッサが手を引いて案内してくれるくらいにもなっていた。
ハイタッチを交わし本役のイエローに戻った若いマーシャルアーティスト、パイアムも、相変わらず僕が演った時の動きを参考にしてくれている様子。
T.J.には、この後の(TVシリーズの)撮影時代含め、ほんとに理解してもらい、世話になった。
役柄の上でもコンビである(相変わらず穏やかで優しい)クリス &ジェイソンは、係の人には任せず、自身達の着ぐるみを、いつも目を細めながら何時も丁寧に磨いていた。
ショー開演前のバックステージでは、大体のメンバーで、笑い声と共に"技"の研究や披露のし合い、なんてことも、習慣になってきていた。
だが、もうすぐに迫っている、1シーズン目の最終地・ラスベガスの公演を終えれば、数ヶ月後には2シーズン目の演目 "Light Speed Rescue" に変わり、
(まだビザの関係上日本で待つ、)僕が集めた気心知れた日本人メンバーと共に、新たな旅が始められる。そのことだけは頭から離れたことはなかった。加えて今、この長い航海を続けられている一番の原動力に違いなかった。
しかし、もしかしたらもう、そんなことも必要ないくらい、(当初 "全ての日本人のビザが下りるまで" という話だった)アメリカ人メンバー達は、あらゆる面で成長していたのかもしれない…。
そんな時事件は起きた。様々な意味で皆の気持ちも高揚してきている、ラスベガスだった…。。
ブルー役のアメリカ人メンバーが、ショーには全く無関係のところで骨折の怪我を負ったのだ…
"ep.⑦"へ続く…
(*追記: う〜〜、、やはりnoteとはいえども性格上"有料記事"にはどうしても出来ない〜…笑。。という訳でいつもご興味持って続きが気になる!と言って下さる方々、ありがとうございます♪)
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